念仏寺・「陀々堂の鬼走り」 ~松明に映える修正会結願
1月14日、五條市大津町の念仏寺・陀々堂で538年続く伝統の火の祭典「鬼走り」が執り行われた。
燃えさかるたいまつを振りかざした父鬼・母鬼・子鬼が堂内を豪快に巡り、住民の災厄を払う。
修正会とは、五穀豊穣、除厄祈願の年頭行事。
念仏寺では過去の罪を悔い身に積もった汚れを払い、新しい年の幸福を祈る阿弥陀悔過法会である。
鬼が幸いをもたらすのは全国的にも珍しい。
平成7年には国の重要無形民俗文化財の指定を受けた。
カタン,カタンという硬く乾いた棒打(ボウダ)の響きが今でも耳に残る。
たいまつを高く差し上げて暗闇を引き裂かんばかりに振り降ろす火天。
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