「ひがし茶屋街」のヒロイン染乃 ~金沢チャリ逍遥 ①
金沢を代表する文豪というと、泉 鏡花、徳田 秋聲、室生 犀星を挙げるのが一般的であろうが、私は出身地は違えど、金沢を起点にヒロイン染乃のストーリーを紡いだ作家・五木寛之を挙げたい。
ここまで言うと、五木ファンは直ぐにピンとくるだろうが、金沢とロシア等世界を舞台にした名作「朱鷺の墓」のことである。
「朱鷺(とき)の墓」
日露戦争下の金沢を舞台に、美貌の芸妓・染乃とロシア貴族出身の青年将校イワーノフとの恋の行方を描いた作品。
そこかしこに男女の性への執着を執拗に織り交ぜながらも、日本が軍事的にアジア大陸へ向かっていく20世紀初頭の時代にあって、一人の女が強靭な愛を貫く運命を壮大なスケールで描いている。 (pixivより)
ヒロイン染乃がいた、「ひがし茶屋街」は、金沢市を流れる浅野川の右岸、卯辰山山麓に位置し、江戸時代末期から明治時代にかけて建てられた茶屋様式の町屋が数多く残されている。
文政3年(1820年)、第12代藩主前田斉広の頃に、加賀藩公認の「郭(くるわ)」、現代で言う歓楽街として町割りされた。
藩公認の茶屋街にふさわしい格式と伝統を受け継ぎながら、気軽に入れるお茶屋から、芸妓を抱える格式高いお茶屋など、さまざまな店が軒を並べ発展した。
町並みは、京都・祇園新橋と並び国の伝統的建造物群保存地区に指定されている。
ヒロイン染乃の面影を追うように、茶屋街を散策した。
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