ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

勇壮なる神事 ~『お綱まつり』

2013-02-09 | 奈良の旅
  勇壮なる神事 ~『お綱まつり』

               

 『お綱まつり』は奈良県桜井市江包、素盞鳴(すさのお)神社と桜井市大西、市杵島神社で、毎年2月11日に行われる祭り。
「お綱はんの嫁入り」とも称される。
 初瀬川をはさんで、東方に素盞鳴神社、西方に市杵島神社が鎮座、素盞鳴尊と稲田姫命の結婚式とされ、江包から雄綱(男綱)、大西から雌綱(女綱)を運び寄り、神前でそれぞれの大注連縄を結合、「入船の儀式」を行う。
 古来より、五穀豊穣を祈る神事とされる。
 綱つくりが、また大変な作業で、それぞれの地区で村民総出で作られる。
 江包の男綱の先は、男性の象徴を示すものとされ、頭部の直径約二メートル、長さは四メートル近くあり、円錐形をしており、百メートルもの尾とも言える長い綱がついており、重さ約1トンほどにもなる。

              

 一方、大西の女綱の形は舟形(女形)で、一番太い所の廻りが約五メートル、長さ六メートル、これに引綱をつけ、約百メートルの尾がついて、総重量が男綱と同じぐらいになる。
 
 まず、両地区の田んぼで泥相撲が取られる。

              

              

              

 泥相撲の後、女綱がかつぎあげられ、素盞鳴神社を目指す。
 先頭には、祓い串を持った神職さんと仲人さんを伴って進む。

               

              

 やっとのことで到着した女綱は、すぐに社前西の榎の古木にくくりつけられる。

              

              

 一方、江包でも泥相撲が終わり・・・こっちも激しかった模様。

              

 男綱が担ぎあげられて、女綱、目指して突っ込んでいく。
 長い尾を引きずることなく、まるで精子のごとく、元気がよい。

              

              

 ようやく、男綱は、女綱が待つ素盞鳴神社の社前に到着。
 舟形の女綱に男綱がおさめられるクライマックスを迎える。
よくよく考えると、エロい神事である。
 ちっこいおっちゃんが龍の子太郎のように、綱に飛び乗った。

              

              

 伝統の行事を今年も無事、やり遂げた。
 男たちの友情を垣間見た一瞬だった。
 (写真は昨年の様子から)


              

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