高天彦神社と葛城古道
高天彦神社が鎮座する御所市の金剛山山麓一帯は、日本神話に登場する天孫降臨の舞台・高天原であるとの伝説が残る。
神社の御祭神である高皇産霊神(タカミムスビノカミ)は、天孫の瓊々杵尊(ニニギノミコト)が高天原から降臨する際に天孫降臨の命令を下した神である。
高天原伝説は高千穂はじめ全国各地に残るが、初めて、この地を訪れたときから感じる、ただならぬ気配に伝説の信ぴょう性を思う。
また、第10代とされる崇神天皇以降の三輪山麓の大和朝廷に滅ぼされるまで、大和の葛城地方を根拠地とした別系統の皇室があったという「葛城王朝説」もある。
大和朝廷に対峙する勢力があったことは土蜘蛛伝説が残ることからも間違いないのだろう。
歴史は勝利者によって、編纂されるからだ。
大和朝廷の都を一望し、彼らは何と思ったことだろう。
古道の先に至る高鴨神社も新緑に包まれていた。
九品寺では、黄菖蒲も終盤だった。
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