ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

天城越え・浄蓮の滝 ~伊豆半島紀行 ②

2025-01-04 | 東海の旅

天城越え・浄蓮の滝 ~伊豆半島紀行 ②

 

 石川さゆりの「天城越え」には演歌をあまり聴かない私でも歌詞に描かれた「女の情念」という奴に鳥肌が立つほど感動する。

 私はてっきり、「伊豆の踊子」か映画「天城越え」をモチーフにしたものだと思っていたが、さにあらず、作詞者の吉岡治によると、北条政子がモチーフだそう。

 北条政子・・・北条政子は伊豆国の豪族、北条時政の長女。

 親の決めた人のところに嫁入りせず、婚礼の最中に好きな源頼朝のもとに走ってしまう。そんな一途な女性をイメージしたのだという。

   「浄蓮の滝」「天城越え」「寒天橋」・・・この歌に登場する場所をこの目で確かめたかった。

 

 

 

 天城湯ヶ島地区には二つの川が合流する付近に「男橋」と「女橋」がかかっており、ここで運命の出会いがあるということで「出会い橋」と名付けられている。

  

  

 浄蓮の滝                        ワサビ沢

 

 「天城越え」の歌碑

  

 川端康成の「伊豆の踊子」の舞台にもなっている天城隧道は、1905年に開通した天城湯ヶ島町から河津町をつなぐトンネルで、石造道路隧道の中で最大長を有しており(全長445.5m)、国の重要文化財に指定されている。

 今なら、新道や新天城山トンネルが開通しているので書生さんも伊豆の踊子さんも楽々と天城越えしているだろうが、当時は大変な苦行であったに違いない。

 私は敢えて新道ではなく、旧道にハンドルを切り、「旧天城隧道」を通ってみた。

 

 

 「おっとっとっお!!」

 

 

 「踊り子歩道」こりゃあ、九十九折(つづらおり)だぁ。

 

 

 

 

 寒天橋

 

 

 

 

 

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伊豆半島紀行 ① ~修善寺逍遥と韮山反射炉

2025-01-02 | 東海の旅

伊豆半島紀行 ① ~修善寺逍遥と韮山反射炉

 

 伊豆半島のほぼ真ん中に位置する静岡県伊豆市の「修善寺(しゅぜんじ)」には、その地名の由来とされる「修禅寺」をはじめ、歴史を感じる寺が点在する情緒あふれる温泉街がある。

 そのなかでも、空海が湧出させたと言われている「独鈷の湯(とっこのゆ)」は、修善寺温泉のシンボル的存在となる。

 「独鈷の湯」の脇を通る楓通りから上流の滝下橋まで、左右に竹林が並んだ道が続く「竹林の小径」は、温泉街の中心を流れる桂川に沿った遊歩道だ。

 また、桂川にかかる五つの橋を「恋の橋」と称し、恋のご利益があると云われている。

 

  

 

  

 

 

 「独鈷の湯」は残念ながら、使用不可である。

 

  

 

 巨大な杉が印象的な「日枝神社」。

  

 「修禅寺」は修善寺の名前の由来となったお寺で、修善寺温泉の中心にある。

 平安時代初期の大同2(807)年、弘法大師(空海)の開基と伝わる古刹である。

 

 

 

 伊豆の国市の「韮山反射炉」は江戸時代末期、欧米諸国の植民地化や開国要請に対抗して日本を守るため、時の韮山代官・江川太郎左衛門英龍が幕府に進言して築いた大砲鋳造炉である。

 反射炉は熱をアーチ型の天井に反射させて鉄の溶解温度(千数百度)を得る構造から名付けられた。

 「明治日本の産業革命遺産 」の構成資産として、世界文化遺産に登録されている。

 

  

 

 

 

 

 

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