ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

みなもと太郎先生『ぱんだちゃん』

2021年12月05日 | みなもと太郎
もう4年も前になりますが、2017年11月4日、神田神保町で開催されていた、みなもと太郎先生の「画業50周年原画展」に行って来ました。




この原画展については当時のブログで報告しています。

みなもと太郎原画展

先生の作品を整理する中で、改めて調べてみたい項目がありました。原画展でも展示されていた「ぱんだちゃん」です。



1976年ころの幼年誌『おともだち』に掲載されていました。この作品はまったく見たことがありません。

原画展で販売されていた複製画についても、最近入手しました。


先生の幼年誌、学年誌への連載は作品数も多く、掲載期間も長期間に及んでいることが多いです。

その中で『おともだち』は講談社の幼年向けの雑誌で、創刊は1972年10月号でした。現在も発行されており、「2歳から4歳向け入園準備月刊誌」です。(講談社ホームページ)

国立国会図書館で遠隔複写を繰り返しながら、作品の全貌をつかもうとしました。国会図書館の所蔵は1973年1月号からです。1972年は所蔵されていません。

1973年1月号





1972年は雑誌の所蔵がないため調査できていませんが、オークションで12月号にみなもと作品の掲載を見た記憶があります。また、るりたんが「ことしもよろしくね。」と言っていることから、創刊号からの掲載と推定しています。

同年2月号の編集後記、「おかあさまへ・・・・・・「おともだち」より」には、みなもと先生に関する記述がありました。

「おともだち」の「ぱんだちゃん」について一言

作者のみなもと太郎先生は幼児ものがはじめてなので、小さい子に「ぱんだちゃん」の絵を見せては研究していらっしゃいますが、ぱんだちゃんが失敗ばかりするのが残念でたまらないそうです。「こんどは、どじをふまないぱんだちゃんをかきたい。」と、みなもと先生ははりきっていらっしゃいます。ご期待ください。

「ぱんだちゃん」はオールカラーで、3ページが基本でした。原画展で「1976年ころ」とあったので、そこから調べ始めたのですが、考えていたよりはるかに長期連載で、終了は1978年8月号でした。

1978年8月号




連載当初の昭和48年(1973年)というと、みなもと太郎先生は、『週刊少女フレンド』で「ふたりは恋人」、『なかよし』で「ドロボウちゃんシリーズ」を連載、『希望の友』で「レ・ミゼラブル」を掲載するほか、『週刊少年マガジン』、『ヤングコミック』などで多彩な作品を掲載していました。

先生の作品の全貌をつかむには、調査はまだまだこれからです。

『みなもと太郎まんが館』、更新しました。

みなもと太郎まんが館



コメント

『コミック乱』みなもと太郎大特集

2021年09月29日 | みなもと太郎
『コミック乱』11月号が発売になりました。みなもと太郎先生の追悼特集が組まれています。



40ページにわたる「大特集」です。

「残照者たち」の初出は、『斬鬼』2002年第9号でした。

みにゃもと発行の同人誌『風雲児外伝7 蘭学者たち』に再録されています。


同様に、「限りなく長い1時間半」は『風雲児外伝5 暗殺者たち』に再録されました。


「さいとう・たかを先生との対談」・・・。このブログを書き始めたときに、さいとう・たかを先生の訃報の発表がありました。残念です。

そして、『幕末編 風雲児たち』最新刊第35巻発売決定! のお知らせが載っていました。「単行本未収録の第227話と228話に加え、幻となった第229話の秘蔵カットや特集記事をふんだんに収録して刊行予定」とのこと。刊行が楽しみです。

『みなもと太郎まんが館』、更新しました。

みなもと太郎まんが館


コメント

みなもと太郎先生のテレホンカード

2021年09月21日 | みなもと太郎

みなもと太郎先生のテレホンカード、持っているのは一枚だけと思っていました。「風雲児たち」のテレホンカードが欲しかったのですが、高価なので入手は諦めていました。

ところが、持っていました!

いつ、どのような形で入手したのか、まったく記憶にありません。これがそのテレホンカードです。


「風雲児たち」の掲載誌『コミックトム』のテレホンカードです。このイラストの「翔んだ竜馬」は「風雲児たち」のオープニングの場面ですね。

このテレホンカードは潮出版社の『風雲児たち』第26巻に挟まっていました。


コミックスの発行日は平成7年11月30日です。芳林堂書店のカバーがかけてあり、みなもと太郎先生のサイン入りです。私への為書きがあるので、書店でのサイン会でいただいたものと思います。

サイン会には何度か行っていますが、この芳林堂書店はまったく記憶にありません。当時入手したテレホンカードをサイン入りコミックスに挟んだまま、忘れていたようです。

これまで持っていたテレホンカードです。


雑誌『姫盗人』の表紙イラストのテレホンカードです。先生のコミケ本『みなもと太郎オルタナティヴ3』の表紙と同じですね。


なお、以前先生に伺ったお話では、『姫盗人』表紙のテレホンカードは2種類ある、とのことだったので、探したいんですが、きっと高いんでしょうね。

この他にも入手した「まんがのテレホンカード」があったので、「テレホンカード劇場」の更新をしました。

テレホンカード劇場


コメント

みなもと太郎先生、ありがとうございました

2021年08月29日 | みなもと太郎
8月7日(土)、みなもと太郎先生が逝去されました。8月20日に発表されて、亡くなられたことを知りました。享年74。

『コミック乱』10月号が発売になりました。



次号11月号では追悼企画が掲載されるとのことです。

私がみなもと太郎先生のファンになったのはいつ頃からか、改めて考えてみました。「ホモホモセブン」を始めとする作品に触れては来ましたが、特に大好きな漫画家さんというわけではありませんでした。

最初に気になったのは、『マンガ少年』の「お楽しみはこれもなのじゃ」だったと思います。矢代まさ子先生の「ようこシリーズ」もここで知り、貸本を探し回ることになりました。

間もなく「風雲児たち」の連載も始まり、コミックスの発売を楽しみに待つようになりました。その後はどんどんのめり込んでいき、先生のコミックスリストを作リ始めました。

そして、平成11年10月には、先生のファンページ「みなもと太郎まんが館」をオープンし、コミックスの完集を目指すとともに、作品掲載誌の調査、収集も始めました。先生の作品掲載は幼年誌、学年誌から成人誌まで幅が広く、とても全体を極めることはできませんが、楽しみながら収集を続けてきました。

もう新作を読むことはできませんが、未見の作品はまだたくさんあります。これからもコレクションは続けます。

最近入手した2冊です。




表紙はみなもと太郎先生のイラストです。



バロン吉元先生とみなもと太郎先生が並んでいるのがうれしいです。

コメント

『コミック乱』8月号新発売

2021年07月03日 | みなもと太郎
『コミック乱』の8月号が発売になりました。


「風雲児たち~幕末編~」、今号も休載でした。休載は1年間続いたことになります。

巻末の目次には休載のお知らせが小さく載っています。次号予告のページにも載っていません。

8月号は「創刊22周年特別記念号」です。巻末にカラー特別企画として、「作家陣直筆サイン色紙プレゼント」があります。1ページ目、みなもと太郎先生の色紙はありません。次の見開きページにもありませんでした。

最後のページ・・・、ありました!みなもと太郎先生の色紙が掲載されています。コメントも付いていました。

「ガンガン療養中でございます。そう遠くない未来に再びお目にかかることがあるかと思います。」

「そう遠くない未来に」、「風雲児たち~幕末編」が読めることを信じて、待っています。

ホームページの「コミックス」のページに、関係書籍として『まんが学特講』、『マンガの歴史1』の2冊を掲載しました。


角川学芸出版 2010年7月20日初版発行


岩崎書店 岩崎調べる学習新書 2017年8月31日初版発行

『マンガの歴史1』はすでにアップしてあったのですが、今回「関係書籍」に移しました。

みなもと太郎先生の著作ではありませんが、関連書籍として、ばばよしあき氏の『この道を歩む』も加えました。



作画グループ<仲間の会>SG企画 2018年5月5日発行 

「じたばたばーちゃん&とんでも先生+かっとびかーちゃん」、学習誌に掲載された3作について、少し詳しい情報を加えました。

『みなもと太郎まんが館』、「コミックス」と「作品詳細」のページを更新しました。

みなもと太郎まんが館


コメント