ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

千葉県立東部図書館「房総文学カード」

2024年12月19日 | コレクション

銚子市関連のカードに「房総文学カード」があります。千葉県立東部図書館の発行でした。

千葉県立東部図書館では、千葉県生誕150周年を記念して、「房総文学カード」を制作・配布しました。千葉県ゆかりの文学作品をカード1枚につき1作とりあげ、その作者や舞台となった地に関する情報を満載したものです。裏面のQRコードから作品を読むこともできます。

第1弾から第3弾まで15作品がカード化されました。私は発行に気が付かなかったため、数種類しか入手できませんでした。発行されたカードです。

 第1弾(令和5年9月13日発行)
001 芥川龍之介「海のほとり」
002 伊藤左千夫「野菊の墓」
003 佐藤春夫「犬吠岬旅情のうた」
004 田山花袋「ある日の印旛沼」
005 長塚節「炭燒のむすめ」

 第2弾(令和5年10月25日発行)
006 大町桂月「鹿野山」
007 若山牧水「水郷めぐり」
008 高村光太郎「智恵子抄」
009 原民喜「千葉海岸の詩」
010 宮本百合子「漁村の夫人の生活」

 第3弾(令和5年12月20日発行)
011 吉川英治「忘れ残りの記」
012 田中貢太郎「鮭の祟」
013 太宰治「黄金風景」
014 豊島与志雄「鴨猟」
015 夏目漱石「こころ」

これらの作品は青空文庫で読むことができます

運よく入手できた6枚のカードです。

佐藤春夫「犬吠岬旅情のうた」、舞台は銚子市です。

いちばん欲しかったカードです。カードの大きさは55✕91mmの名刺サイズで、テレホンカードより少し縦長です。犬吠埼に「犬吠岬旅情のうた」の詩碑があり、1957年(昭和32年)7月15日に、佐藤春夫も出席して除幕式が開催されました。

田山花袋「ある日の印旛沼」、舞台は印西市等です。

田山花袋は国木田独歩と共に銚子を訪れて、小説や紀行文を残しています。紀行文集『一日の行楽』です。

大町桂月の「鹿野山」、舞台は君津市です。

大町桂月も銚子を訪れ、紀行文を残しています。

若山牧水「水郷めぐり」、舞台は香取市です。

若山牧水は大正8年1月1日から3日まで犬吠埼を訪れ、多くの歌を残しました。若山牧水歌碑は、犬吠埼灯台下の馬糞池のほとりにある岸壁に取り付けられています。

高村光太郎「智恵子抄」、舞台は山武郡九十九里町です。

このカードも欲しかった一枚です。高村光太郎も「犬吠の太郎」など銚子とは関連が深いです。

田中貢太郎「鮭の祟」、舞台は銚子市です。

この作品は知りませんでした。田中貢太郎も初めてです。青空文庫に多くの作品が掲載されているので、いろいろ読んでみます。

房総文学カードは第3弾で終了したようです。銚子に関連した文学は他にもあるので、できるなら続けていただきたいですね。

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