絵かきの必須品は
キャンバスと鉛筆である
私はひたすらそれだけで
絵を描き続けてきた
人間とは何か
絵かきは自分を知るために
キャンバスに鉛筆をたたきつけ
息を殺して
細い線を引いたりもする
絵かきにとって
キャンバスと鉛筆は
人生の体験と探求の
信頼すべき
道具だった
それが今になって
本当に初めて
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胸を突き破り
止めようもなく涙があふれてくる
そんな体験したことがある
胸が熱くなって
鼻がしらが酸っぱくなる
そんな体験もある
目前の風景に目を奪われ
理由もなく
ただ茫然と
喜びの感情に 押し流されたこともある
あなたの言葉に
激しく胸をうたれて
胸の詰まることがある
あなたの生き方に
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君知りたるや
心根の
花にもまして
美しき
瞳の底を
覗きしは
かつての夢や
認識の
魔法といいし
からくりぞ
恋にくらんだ
片側の
認識魔法と
いいべけん
ああ夢なるは
すべからく
君の力に
あるまじき
わが力こそ
認識の
自縛の性と
心得よ
今こそ吾は
知り得よう
自縛を許す
から . . . 本文を読む
我ありて
この意識あり
ゆめまくら
夢うつつ
施錠なき門
我一人
あれやこれ
これやあれとは
我がこころ
思うまま
他が知りたもう
ものもなし
他を知らぬ
我もまた見ぬ
仏かな
見ぬゆえに
触れし仏の
波動あり
揺れて心
動じて眞の
喜びや
思い . . . 本文を読む