2012年個展 Waa Concept(キャンバス・サッカーボール・鉛筆)
表題の展示は宇宙を表現した組作品であるが、これはある偶然によって生まれた。
子供が小学生時代にやっていたサッカーボールが、ちょっとしたところから出てきたのだ。
それは球体のキャンバスが欲しいと思った矢先のことだった。私は何のためらいもなく、ボールに下地を施し、サッカーボールに絵を描き、画面に取り込 . . . 本文を読む
宇宙モデルから見た空の働き。光は物質の外側を照らし、意識は内側を照らし出す。その違いはスケールである。
安定した物質は動かない。つまりそこには「快・不快」は存在しないのである。
逆に不安定な物質は揺れ動く。そして揺れ動く中にこそ「快・不快」が現れる。つまりそこに命の本質がある。そう考えると成長する波の、基準となる宇宙意識が見えてくるのである。
成長は、物質の関係が不安 . . . 本文を読む
上の図は、人間の身体である。
これは身体が、素粒子の集合体だという科学的な考えにもとづいて作成した宇宙モデルであるが、今回は特に人間の姿をイメージしながら、心というものを考えてみたいのである。
ここには素粒子と呼ばれる最小微粒子が空間に浮かんでいる以外には何も存在しない。
この物質(素粒子)の集合がどうして心を生み出すのか。
自分の身体を素材にして探索する私の理解から、2017 . . . 本文を読む
新境地に向かって、、空を描く試み
現在インスタグラムに増殖する空間絵画を展開中です
その部分を切り取って紹介します。
空間とは何かという究極の問いかけと生まれてくる絵画を
延々とつなげていく試みです。
分かって来たことは、空は波によって
表現できるということです。
波に沿って心を動かすと空に出遭う
リアルな風景が見えて来るのです
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空間による世界:世界は命、命はすべて波動で表現することができる
波動はスケールで現実のものとして思い描くことが出来るのである。
2月に開始した新スケール号の冒険は予想を超えた展開となって、完結まで4か月かかってしまいました。
今の心持は満足と寂しさのふり幅の中で、作品を読み返しながら世界観を広げて楽しんでおります。
心というものは本当に . . . 本文を読む
(31)
バリオンの王宮では、スケール号とお別れの大宴会が催されていました。いまさらですがバリオンの王様はどうやら派手好みのようです。それは歓迎パーティの比ではありませんでした。国中がお祝いムードのお祭りです。巨大な天空のドームの下に設けられた、円形の舞台では様々な種類の楽団が明るい音楽を披露し、華やかな衣装を身に着けた舞踊集団が競うように踊りだしました。鳴りものの音が絶えず、盆踊りのような国民 . . . 本文を読む
(30)
「王様、よくご無事で。」
「おおフェルミン、お前こそ。」
「フェルミン、無事で本当によかった。」
フェルミンは喜びとともに王のもとに帰りました。父母に抱かれると、フェルミンがまだ少女だったことが分かります。
バリオンの王様とタウ将軍、そしてスケール号の面々、エルも並び立って喜びの意を伝えあいました。
フェルミンにはスケール号の面々は初めてでした。黄金の猫がスケール号という宇宙 . . . 本文を読む