チュウスケを捕まえろ(3)
しばらくしてばい菌姫が言いました。
「ばい菌Xの声が聞こえます」 ばい菌姫は目をつむったまま意識を集中させています。みんなは息を飲んでばい菌姫を見つめました。
「・・・今、ばい菌Xは助けを求めています」
「ふむそうか。ではばい菌姫、今までのことは許して助けてあげるからチュウスケの居場所を教えてくれるようにと、ばい菌Xに頼 . . . 本文を読む
12 怪盗チュウスケ(1)
「お前達は何者だ」 ばい菌Xは渦巻きの玉を構えて言いました。
するとばい菌Xの目の前にボーッと人の形のような影が浮かび上がりました。 その影がはっきりすると、それはのしてんてん博士の姿になったのです。
博士がスケール号の中から電波を送っているのです。
「ばい菌X、私だ。のしてんてん博士だよ」 「こんなところまで追ってきても . . . 本文を読む
ばい菌X発見(3)
のしてんてん博士はみんなの顔を一通り眺めてから話を続けました。
「スケール号が目に見えない小さな粒よりも小さくなって、金網のような穴を通り過ぎると緑色のソーダ―水の粒が見えてくるだろう。 そのソーダ―の粒が並んでいる世界に入ったらスケール号は再び大きくなるんだ。 でも大きくなりすぎてはいけない、ちょうどばい菌の大きさで止まること。そうでなければスケール号の . . . 本文を読む
魔のソーダ、緑の海(4)
スケール号は緑の海に飛び込みました。 今まで真っ白だった世界が突然緑の世界に変わったのです。
閉ざされた部屋から外に出て、空気のきれいな森にやってきたときのような気分で、みんなの心は明るくなったのでした。
けれどもそんな気持ちは長くは続きませんでした。 突然ぴょんたが悲鳴をあげたのです。
「ヒエーッ!艦長、前 . . . 本文を読む
クリームの森へ(3)
ばい菌Xの似顔絵は次々とばい菌たちの手に渡っていきました。 その絵を見て、ばい菌たちの間にどよめきが波のようにひろがっていきます。
どうやらスケール号への警戒心はなくなったようです。 どよめきがしばらく続いたかと思うと、ピタリと話し声が止まりました。 すると静まり返った群集が中央から割れるように動いて、スケール号まで一本の道が出 . . . 本文を読む
6 地球の裏側に
汗が滝のように落ちてきます。 スケール号の窓の外は真っ赤に溶けた溶岩が渦を巻いて流れていきます。 スケール号は狂ったように手足を動かして進むばかりで、艦長の言う事など聞きそうにありません。
あまりの暑さに艦長も隊員たちも、ぐったりして声も出ません。 目の前が真っ暗になり、気が遠くなっていきます。息が出来ないくらいに暑くて、溶けてしまいそ . . . 本文を読む
ナウイズム旗揚げ展がいよいよ始まります。
本日6日搬入
7日飾り付け
8日オープン
11日アーティストトーク
12日中途帰阪
と言いうことで、当ブログはお休みです。
その間を利用して、予約機能を使って7日間、童話スケール号 第一話 をお届けします。
毎朝8時公開にセットしておきますので、随時お楽しみください。
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