元気で活発に動いているとき、心は透明だ。
満たされたとき、心は存在の中にある。
今を生きようとしているとき、心は心地よい空間を作り出す。
今を守ろうとしたとたん、心はザラつき始める。
今から逃げようと動き始めると、心は際限なく傷ついていく。
心は常に動いている。
それは結局、今をバロメーターにして生み出される空間の変位なのだ。
メランコリーは単なる気分の問題ではない。
それは自分が . . . 本文を読む
12年前の最高峰
そんな絵を所望されて手放せず、同じ絵を描く約束をした。
描き進む内に、手がすくんでいる自分に気付いた。
細心の注意を払って、その絵に近づこうとする
しかしうまくいくはずはなかった。
技術が落ちたのか、
そうではない、
12年前の作品は、生み出そうとする意識しかなかった。
そして今は、模倣しようとする意識が支配している。
その意識と戦いながら新たな絵を生み出さなけ . . . 本文を読む
心は波
楽しい日もあればつらい時もある
つらい時はじっと
そのつらい気持ちの中心に座っていよう
すると不思議に
つらさが消える
まるで相対性原理のようだ
ジェット機の外にいては生きていられないが
機内のシートに座っていれば平和なように
心にも力学がある
のだろう . . . 本文を読む
海岸の草引きが400日を超えた
続けているとその様相が変わっていくる。
最近は無心で引いていることが多くなった。
石ころの間からいくつも葉っぱが顔を出している
周りの石ころを取り除いていくと、その葉っぱは一本の茎に集約されている
そこを引き抜くと点在する葉っぱが一瞬で消える。
どんなに複雑に見えても
真実は一つだという教えがいただける。 . . . 本文を読む
心は少しずつ成長していく
何度も同じような失敗を繰り返す私にはその成長は見えないが、
確実に心は成長している。
そしてある日突然、それが見える。
気付いたら階段を一歩上がっている自分がいる。
そんなものだと最近思うようになった。
すると、
失敗は心の肥やしだったのだという理解が
芋ずるのように手に入る。
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彫像に目を入れる。最後の仕事だ。
そこに心が現れる。
心とは実のところ、その様なものなのかもしれない。
心眼を開かなければ
真実を見ることはできない。
そして心は、
真実から生まれている。
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