のしてんてん系宇宙は無限に続く生命体の連鎖である。この世界を認識するためには私達自身がスケールの軸を自由に移動する能力を必要とする。それは私達が自然に身につけてきた「私」という認識主体を根本から覆す。
私達が見ている世界は「私」というスケールを原点にして認識された空間である。自分の存在を唯一尺度として世界を認識する世界といえるだろう。天動説のごとくに世界は自分を中 . . . 本文を読む
すでに何度も見てきたように、のしてんてん系宇宙は、
( 素粒子→細胞→組織→ヒト )を1サイクルとする螺旋構造をしていた。
素粒子はものの最小単位であり、それが集まって細胞や組織をつくり、最後にヒトを作り上げる。ヒトは素粒子が造り上げる最も高度な構造物、生命である。ものの世界で、これ以上複雑な構造物は存在しないのだ。
つまりのしてんてん系 . . . 本文を読む
のしてんてん系宇宙は、私達のスケールの場から極大極小双方に向って永遠に続いていくスケールの世界である。この世界は、{素粒子→細胞→組織→ヒト} というつながりを一つのサイクルとして螺旋状に伸びていく 構造をしている。
下の図はそれを示したものである。一目で分かるように各スケールの場は、螺旋の上で1サイクルごとに同じ形態の場が現 . . . 本文を読む
今この現在のスケールからマクロの世界に向って、身体を無限に拡大していくと、前回見たミクロに向う世界の流れのフィルムを逆回しにした風景が現れてくる。
スケール号が大きくなるにつれて、逆に私たちが住んでいる地球は小さくなっていき、代わりに銀河が一つの塊に見え、更にその塊が無数に集まって一つの塊になっていく光景絵を目することが出来るのだ。
スケール号は空想の力によって無限に . . . 本文を読む
スケールの軸に沿って、自分の体を縮小拡大することで見えてくる世界とはどんなものなのだろうか。
認識主体を変動させる感覚に慣れていない私達の手助けとなるのは、1966年に制作されたミクロの決死圏という映画だろう。
物質の縮小装置で飛行船ごと縮小されて、患者の脳内に潜入して患部を治療するという物語だった。舞台はミクロに縮小した隊員の視点から見た体内の組織や細胞の世界で、その映 . . . 本文を読む
私達はなぜ、5次元を発見するまでにこれほど時間を要したのか。
ギリシャ時代に提出された設問に数学も哲学も、正面からそれに応えられなかったのはな ぜか。
それは、認識主体であるこの「私」は普遍不動のものという固定観念によるのだ。
すべての認識は「私」というスケールが尺度となって成り立っている。原子は目に見えないほど小さい。というのはまさにそのことを物語っている。
ゼノンの . . . 本文を読む
のしてんてん系宇宙は5次元空間という認識によって得られる、最大の領域を示した世界である。
その構造は、すでに述べたように、3次元の現実空間と2次元の心理空間の融合した宇宙だと言える。
この2次元の心理空間について考えてみよう。
言うまでもなくこれは時間とスケールの次元である。
時間についてはすでに一般化されている認識で特に説明は要しないが、図式化すると今現在を中 . . . 本文を読む