(16)2009.12.23(ひとつしかない絵)
まず最初に描きだすまでが大変だ。気長に待って、やっと手が動き出す。今日はそんな日だった。 紙の上でマーカーを動かすが、宙に描くばかりで紙に線が引けない。母が納得するまで気長に待つしかない。
ふと手が揺れてマーカーの先が紙に触れた。そこから手が動く。線が白い紙の上に現れてくる。すると . . . 本文を読む
犬島 精練所美術館(銅精練所跡)
6月に訪れた、犬島精練所美術館。その構内にある銅精練所の遺跡。なぜか心惹かれてカメラを向けた一枚でした。
なぜ写真に撮ったのか、その理由が今になって分かりました。
それは、つい数日前に、ばかばかしいほど時間と労力をかけて自転車のパンク修理をするはめになり、そのことがきっかけで偶然にも自我と向き合うことが出来た。その感動的な思い . . . 本文を読む
(15)2009.12.14(幸せ)
どんどんと手が動く日は楽しそうだ 私が何も言わなくでも絵が進んでいく。
それが私の幸せでもある。
今日は出来上がった絵を前にして合評会をした。
「おばあちゃん今日はどんな楽しいことあったん?」
「そがなもん、なにもないけどの」
「黄色がいいね、青い風船が楽しそうに空に飛んでいきそうや。幸せになる絵やね」
「この紫が . . . 本文を読む
20日、展覧会はオープニングパーティーから始まりました
運営事務局からの挨拶と報告
会場に収まりきれないみなさんが、奥の部屋にも
今年、私にとって嬉しかったことは、当ブログでつながって頂いている方々との出逢いでした。
お一人は、ブルーモーメント のシヤマ様。自分でペインティングした帽子が印象的でした。
そしてアマチュアペーパークラフト素人折師×アプリゲーマー・シロート。。 . . . 本文を読む
(14)2009.12.6(再会)
年老いたら自由時間がたっぷりある。 母は一日ベッドで過ごす。どこにも行けない。 何もすることのない生活。 それをチャンスと考えたら、人はそこから若返る。
ほんの少しでもやることを見つけたら、それだけで幸せになれるんだよ。 幸せな母がここにいる。
貧乏と肩を並べた生活で子育てを二回もやった。気がついたら自分のことは何も . . . 本文を読む
21世紀美術の視点(2年目)
↑に開催趣旨、参加作家など、掲載しています。
芸術を通して次世代に何かを伝えたい。
そんな想いをこめた38人の作品群が皆様をお待ちしています。
20日(月)のオープニンブパーティもあわせ、お楽しみ下さい。
私の在廊は20日のみですが、よろしくお願いいたします。
作品はギリギリまにあいました。
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(13)2009.12.1(わらわるる)
毎週土曜日、それが母と私のお絵かき教室になった。私の知る限り、これまで描線一本引いたことのない母だった。
スケッチブックを膝の上に広げてマーカーを持たせても、スイッチが入るのに時間がかかる。
マーカーを持っても手が動かない いやなのだろう・・・・ 辛抱強く待っていると、絵というより字を書き始めた。自分の名前らしいが、う . . . 本文を読む
21世紀のメッセージ展に向けて、目下制作中です。
同展を契機に描き続けた1年間の龍が、私の提唱する五次元世界をより具体的に絵画を通して体験させてもらえたと思えるようになりました。
今回その体験をもとに、五次元の考え方と絵画による実践を見ていただく試みに挑戦してみたいと思います。いくらかでも伝われば儲けもので^す^
五次元宇宙とは、簡単に言えば四次元を越える世界のとらえ方です。 . . . 本文を読む
(12)2009.11.21(ツバキ)
年の瀬も迫っているのに、温かくていい天気だった。
真っ先に母を外に連れ出す。車椅子を押して外に出たらピンクの椿がきれいだった。
「ツバキやで、おばあちゃん」
「ほに、きれいやなあ」 ほっこりした母の笑いが帰ってくる。
裏のこずえから鳥の声が聞こえている。それが静けさを際立たせてくれる。
平和な一日だ。
「これもき . . . 本文を読む