朝目覚めたら、ストレッチをして外に出るようになった。
「今この瞬間に生きる」
その実感を体の隅々にまで問いかける。そんなイメージで 思いつくままに局部を伸ばす。すると心と体がこの瞬間でつながる。
心地よい体の痛み。今私はその痛みだけになる。体側を伸ばすと脇腹がきしむ。その瞬間私の感性は限界まで引き延ばされた細胞そのものになる。
生きているということをトータルに感じている。
何 . . . 本文を読む
浄土は真実をそのまま受け入れることのできた者だけが観ることのできる世界だ。
その途上のものはただ信じるしかない。
そして間違いなく信じる価値のあるものだ。
私は何度も何度も自分に言い聞かす。
何度も何度も理解し、
何度も何度も忘れ、
何度も何度も真実を探す羽目になる。
この不毛のような繰り返しが続いた、61年の人生から、自我の生まれるまでの期間をさし引いた歳月が私の心の中に刻みつけら . . . 本文を読む
ちょっとした空き時間に、駒を動かして構図を楽しむ。
5月8日、9日の日程が迫ってきた。
作品をつないで屏風に仕上げるのだが、ゆとりを持って仕上げなければとんでもないところで失敗する恐れがある。
来週中には決めなければならないだろう。
今日は自分だけにしかわからないうれしいことがあった。
砂浜に腕ほどの太さの枝が根のように横に広がり、6畳ほどの面積を覆い尽くしている区域があった。2年前から . . . 本文を読む
「本願」を中心に据えて、その左右に「門」を配置してみました。
その両端に、「道」を置き、「苦楽」を左右の端に持ってくると、現世から悟りに向かう物語のような配置になりました。
「門」は中央に空間が開いた構図を意識して描きましたが、今回はそれを逆転してみました。
するとご覧のように、門を通る一本の道が出現し、その道を空間が取り巻く構図が見えてきました。
作者である私自身が、驚いた展開で、これか . . . 本文を読む
16枚の絵をピースにして作った自家製パズルです。
原寸は一辺が91cmの正方形ですから、全体で728cm×182cmの4双仕立ての屏風にして展示します。
画像がその原型で、右から左に向かって、「門」「道」「苦楽」「本願」順に並べています。
これを並べ替えて一つのテーマ「浄土」に仕上げるのが、この創作の最後の工程です。
私のもくろみはここにあります。
浄土は至福に満たされた世界 . . . 本文を読む
16枚の作品が仕上がって、のしてんてん絵画「浄土」の土台は完成したことになる。
4枚一組で「門」「道」「苦楽」「本願」の4つのテーマを描き、これを一つにまとめて「浄土」という作品を作る。
問題はこれからだ。
すでにどこかで書いたが、「浄土」は固定された作品ではない。その組み合わせは億、兆を超え、京の10兆倍。正確には8、986、270、000、000、000、000、000、000、000通 . . . 本文を読む
「浄土」本願のテーマは受け入れという言葉に集約されるように思います。
命の輪は宇宙の大きな器の中で動いています。
それに対して人間の知識は小さな己の中で閉ざされたままですね。
私たちには胎内の記憶はありませんし、死の瞬間さえ知りえないのです。
それが私たちの認識の限界だということを知らなければ、宇宙の命の輪を理解することはできません。
認識の限界を知るということで初めて、私たちに受け入れ . . . 本文を読む
死は忌み嫌うものの王様のような存在だ。
その王様を受け入れるということが浄土に至る最後の門ということになるだろう。
受け入れなくても、最後に死はやってくる。
最後まで受け入れないで死に至る苦しみは想像するだけで恐ろしい。
受け入れが生きることだと気付いたら、人はそんな苦しみを背負うことはない。
死もまた至福の中にある。それが本願の根本だと思うのだ。
死に対する恐れは、私の願いから生まれ . . . 本文を読む
のしてんてん絵画「浄土」の組作品16枚の内、最後の作品となるのは死をテーマにしたものになる。
すべてを受け入れるところに真実が見えてくる。
人が生きる意味。人はどこからきてどこに行くのかという素朴な問いかけ。
これに100パセント応える言葉はない。
その答えは心にやってくる至福だ。
至福がなければ、どんな答えもどこかで間違いを犯している。
どこかで命の真実を拒否する心がはびこっていると . . . 本文を読む
12日に定例法話があるというので、準備をして出かけた。
作品のめどがついたので、案内状の内容を最終確認してもらったうえで発送する予定だった。
時期的にもうぎりぎりのところに来ている。
ところが寺は大門が締まっており、どうも例会があるような雰囲気ではない。あれと思って小門から入ると本堂も正面1枚を残して雨戸が閉められていた。
仕方なしに門を出て掲示板を見ると、定例法話は11日(金)となってい . . . 本文を読む