草を引く。
その瞬間、喜びも苦悩もない。
あるのは充実だけだ。
朝陽が東の空を染め始める。
汗が流れる。
すべて自然の中にある。
自分にいる場所に
私は丸裸で立っている。
草引きがくれた
最高の贈り物だ。 . . . 本文を読む
目覚めるとすでに太陽が登っていいた。
草引きはまだ数センチの小さな雑草がはびこる場所を
丁寧に、石を取り除きながら引いた。
先を急ぐと、心が焦って、
小さな草は取りこぼしていく
それはつまり心がそこにないということの表れなのだ。
一本一本を心をこめて抜く
それが出来るようになるのは
まだまだ先のこと。
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雑草引きがマーブルの浜の南端に達した。
このエリアをやり遂げると、あとは北端にある草地と、目こぼしした草だけになる。
何年かかるか分からないというのが最初の印象だったが、どうやら2ヶ月足らずで思いを達することが出来そうだ。
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起床5時半
心が萎えて不安が広がってる。
草引きを始めて33日目、一番大きな心の震えを感じる。
ただ出来ることは見守ることだけ。
自分はどこに行こうとしているのか
そしてその全体を受け入れることだ。
この瞬間が
一番いいのだということを
心に刻み続ける。
10分足らずの草引きになったが
good and best
& . . . 本文を読む
4時半起床
心がクリアにならない
この体験は私をどこに連れて行こうとしているのか
ただ眺めるだけに徹する。
今朝は木の芽が群生しているエリアだった。
茎から切れて根が引けない。
根が残るイメージは
ちょうど今日の気分だ。 . . . 本文を読む
雨、
体調がよくない。
それでも海まで行くと、気持ちが軽くなる。
目に入った雑草の株を目標に定め
そこに向って雑草を引いていく。
様々な考えが生まれては消え、流れ来てまた消えていく。
すべての思考を受け流して眺めていると、その正体が見えてくる。
良い考えに奮起し、悪い考えに心を砕く。
思考にかまうとそんな波が生ま . . . 本文を読む
台風が去ったというのに、毎日どんよりした天気が続く。
4時半起床、何か夢を見ていたようだ。
一回の草引きで手袋の指先に穴があく。
その穴から直に指が石に触れる。
それだけで指先の皮膚が磨り減って指紋が消えた。
さらに進んで、最近四六時中ヒリヒリするようになってきた。
それで今朝はあらかじめ指先にバンドエイドを貼っておいた。
指の保護はこ . . . 本文を読む
三時に起床、そのまま浜に行く。
昨日やり残した、草で覆いつくされた場所に着いたがまだ夜明前だ。
白い大理石の上にはびこる草なので、暗がりでも大体の見当はつく。
蔓性のハマヒルガオの一種だろうか。
最初密集した葉っぱに気をとられ、闇雲に手を伸ばしていたが、
そのうち、要点は蔓の根元だと分かってきた。
瑣末に囚われないで、ひたすら蔓 . . . 本文を読む
6月にしては気温が低い。雨。
雑草引きは順調に4週を終えた。
大理石の白い丸石を敷き詰めた南北1.5kの直線ビーチ、その両端にまだ手付かずの場所がかなり残っているが、中央はほぼ草引き完了した。
引き残しが点在するので、あと何日かはかかるだろう。
来週からは南端の除草だ。
後ろから声がした。
振り返ると、よく同じ時間帯に浜のなぎさ . . . 本文を読む
肌寒い雨が降っている。
歩くとちょうどいい気温だ。
昨日のやり残したところ、二本の指でつまんで引く大きさの草が拡がる場所。
一本ずつ、心をこめてということが試される場所だ。
小さな草は、手を伸ばして引く前にもう次の目標に目が移る。
つまり心が流れる。
早くきれいにしたいという気持ちがあって、その思いに流されてしまうのだ。
実生活の中でよくある経験 . . . 本文を読む