天上画1.6m×1.6mの宇宙と龍の共成「宇宙龍」
愉快な仲間たちの拠点「ポラン亭」については、以前にも記事に書きました。
仲間たち
ポラン亭に行ってきました
その宿泊施設に天井画を所望されていたのが、ようやく完成して設置に行ったのですが、そのついでに牛窓の龍を散策し、ベネッセアートサイト直島 の犬島だけでしたが案内し . . . 本文を読む
⓶ One more time, One more chance
僕はその日、あてもなく茫然と町を歩いていた。
風薫る初夏。さわやかな季節。
街路樹すら新しい葉を風に躍らせ、光り輝く季節だ。ちらちらと揺れるやたら眩しい木漏れ日を、立ち止まって僕は見上げる。
空は青く澄み、雲はあくまでも白い。
素晴らしい季節だ。
僕には関係ない。
職場で . . . 本文を読む
この度、さるお方からドンとデーターが送られてまいりました。
皆様ご存じ台所のマドンナ、かわかみれい氏からの、
「喫茶のしてんてんへようこそ」第二幕の開幕を告げるお便りです。
ご来場の皆様、開演間もなくでございます。お静かにお席に戻られますようお願い申し上げま^す^。。
照明がスーッと引きまして、さーっと緞帳が上がるかと思いきや、
その緞帳の前で、何やら始ま . . . 本文を読む
ルーベンス「キリスト昇架」
ルーベンスに憧れ、画家への道を夢みていた一人の少年ネロ。
おじいさんと貧しい日々を送っていたネロは周囲の理解を得られず、ついには画家の夢さえ絶たれ、すべてを失い、老犬パトラッシュと共に家を追い出される。
絶望のなか、冷たい雨の夜に暖を求めて入った教会に布をかけられた憧れのルーベンスの絵がある。飢えと寒さに布をひくと絵が現れ、ネロはパトラッシュを抱き . . . 本文を読む
私の浅はかな心もちを暴露されて白紙に戻され、創作の機会を与えるに価値なしと下された和尚様の話しを、私は胃がよじれるような恥ずかしさで聴いておりました。
結局あなたは20年たっても交わらない立ち位置にいる。どこまで行っても平行線だと、心に響き渡る声でした。
もちろん和尚様がそんな露骨な言葉をかけるわけではありませんが、私の心にそう響き渡ったのです。
眠れない夜を無理やり眠り、朝。い . . . 本文を読む
ことり、という音にはっとした。
テーブルの上にマイセン風の、縁に金を施した華奢なカップとソーサー。艶やかなコーヒーがそれに満たされ、かすかに湯気が上がっている。
「どうぞ」
マスターの声。思わず見上げると、彼はにこりと笑う。
「うちではブレンドコーヒー、おかわり自由なんですよ」
いつの間にかテーブルの上は片付けられていて、新しいコーヒーだけが載っていた。
私は思わずもう一度、マ . . . 本文を読む
2017年のクスノキ
画像からダブルイメージをつくると、こんな若々しい精霊の姿が現れた。
このクスノキに出遭ったのは、ちょうど一年前、
はるひ美術館で個展を開催した2017年2月8日~2月26日の間のことだった。クスノキは神社の境内と思しき場所にたたずんでいた。駅から美術館に歩く道すがら、遠くからでもその姿が見える道しるべのようでもあって、私は毎日そのクスノキに挨拶して通ったものだ。
. . . 本文を読む
彼女は、さっさっさ、と何かを取り出して作業台に載せ、大きめの鍋に水を張り火にかけた。袖をめくり、隅の手洗い場で丁寧に手を洗う。手洗い場から戻ると包丁を取り上げ、さくさくとんとんと小気味のいい音を立てて何かを刻んだ。
頃合いを見て彼女は、鍋へ乾麺らしいものを入れる。パスタだろう。合間に器の用意や、使い終わった道具類を洗ったりしつつパスタの茹で加減を見る。やがて鍋の隣のコンロで刻んだものを炒め始め . . . 本文を読む
再び 雪のサザンカ
前回かなりややこしい話で申し訳ありませんでした。説明下手と不足のため誤解も多々あったと思いますので、少し捕捉をして、あらためて別の切り口でイメージについての考えを紹介します。(まだこりてないの?)
前回、ダブルイメージの画像を、これが言葉を持たない古代人の見ている風景だと言いましたが、これは明らかに私の説明不足でした。(今頃?ぷんぷん)
古代人だって同じ風景を見てい . . . 本文を読む