徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

いちょうの花言葉-鎮魂

2008-12-03 19:04:52 | その他
 いちょうの木々もだいぶスカスカになって、今年の紅葉のシーズンも過ぎ行きつつあるな・・・なんて感傷に浸りながら、昨日の夕方車を走らせていた。日もとっぷりと暮れ、とある交差点で信号待ちになった時だ。車道に並行している歩道を、花束を抱えた女性が小走りにやって来たかと思うと、ちょうど僕の車の左横に来ると膝を折り曲げペタンと歩道に座り込んだ。まるでそこが畳の上であるかのように。そして持ってきた花束をそこに飾ると何やらお供え物をし、お線香に火を点けた。そこまで見るとだいたい状況は理解できた。おそらくご家族がそこで交通事故に遭い亡くなったのだろう。40代と思しきその女性の、愛おしげに祈る姿から亡くなったのは子どもさんに違いないと思った。そう確信したとたん、涙が溢れてきて止まらなくなった。そう言えば「いちょう」の花言葉は「鎮魂」だったななどと思いながら運転を続けた。