徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

熊本の風景今昔 ~ 新市街・電氣館前 ~

2011-05-15 20:47:38 | 熊本
 久しぶりに電氣館の前を歩いて通った。熊本最古の映画館、今年創業100年だそうだ。ということは10年前に亡くなった僕の親父が生まれた年に出来たわけだ。また、市街地中心部に唯一残る映画館でもある。林芙美子が「舞姫の記」の中に書いているように、昭和初期の頃は新市街と言えば映画館街で、まさに庶民の娯楽の殿堂だった。多分、彼女が見たのは、下の白黒写真のような風景だったのだろう。今は通りもサンロードという名のアーケード街に変わり、お洒落な店もたくさんあるが、かつての賑わいはない。寂しい限りだ。


今日の電氣館前


昭和初期の頃の電氣館前