世界遺産の候補となっていた岩手県の「平泉」(文化遺産)と、東京都の「小笠原諸島」(自然遺産)が、いずれもユネスコの世界遺産に登録される見通しとなったそうだ。大震災からの復興を目指す岩手県や東日本にとっては明るいニュースだ。わが熊本県も「九州・山口の近代化産業遺産群」の一つとして、荒尾市の「旧三池炭鉱・万田坑」と宇城市の「三角西港」が世界文化遺産への登録を目指している。実はこの二つの文化遺産、随分と離れているが関連施設なのである。明治20年(1887)に開港した三角西港は、三池港が明治41年(1908)に築港されるまで、三池炭を中国等へ輸出する港として使われていた歴史がある。それはさておき、こちらの遺産群にも朗報がもたらされる日が近いことを望みたい。

旧三池炭鉱・万田坑

三角西港

旧三池炭鉱・万田坑

三角西港