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飾山囃子(おやまばやし) ~秋田県の民俗芸能~

2015-11-01 16:32:55 | 音楽芸能
 「みちのくの小京都」と呼ばれる秋田県の角館(かくのだて)は、その名を聞くと、武家屋敷が並んだ風情ある街並みを思い出す。
 「角館祭りのやま行事」と呼ばれる角館のお祭りは、約四百年の伝統を有し、平成3年には国の重要無形民俗文化財として指定されたという。毎年9月7・8・9日の三日間にわたり、各町内から武者人形や歌舞伎人形をのせた18台の曳山(ひきやま)が曳き廻される。18台の曳山には、笛、大太鼓、小太鼓、鼓、摺り鉦、三味線等により「飾山囃子」(おやまばやし)を奏する人たちが乗り、秋田おばこたちが艶やかに手踊りを披露する。そしてクライマックスは迫力ある「やまぶっつけ」。若者たちは、神明社・薬師堂への参拝、藩主佐竹北家への上覧等を目的としながら山車(やま)を曳き廻し、勇壮な曳山の激突でクライマックスを迎えるのである。
 下の映像は、去る9月5日、東京国立劇場で行われた「第50回本條流三味線 本條會」において本條秀太郎さんの編曲、はつ喜流月花(中村花誠)さんの振付で演じられた特別バージョン「飾山囃子」を、10月12日の「はつ喜月若 名取披露」(於西光寺)にて再現したものである。
※右の写真は第23回地域伝統芸能全国大会のポスターを飾った飾山囃子



太鼓 はつ喜月若・花童あやの・花童あかね
小鼓 花童かな
手踊 花童ゆりあ・花童れいな・花童ゆうあ・花童きみか
地方 【三味線】本條秀美・本條秀紫・蒲原サヤ子・勇美智子
   【鳴 物】中村花誠と花と誠の会