徒然なか話

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熊本地震 義捐能 ~ 復興を祈って ~

2018-01-19 13:41:30 | 音楽芸能
 熊本の能楽の歴史は加藤清正の肥後入国に伴った金春流武家能役者・中村靭負に始まるといわれます。能をこよなく愛した細川家の時代になると、喜多流(本座)と金春流(新座)の二流が御流儀となり、本座は祇園社(北岡神社)に奉仕する喜多流友枝家が、新座は藤崎八旛宮に奉仕する金春流桜間家が肥後能楽の高い水準を支えたといわれます。
 そんな歴史を受け継ぐ熊本の能は、今日でも喜多流、金春流、両流の演能は度々見ることができますが、他流派の演能はなかなか見ることができません。
 この度、「熊本地震義捐能」として観世流の演能が行われることになりました。室町時代に観阿弥、世阿弥が大成した能を継承し、今日、最大の流勢を誇る観世流。熊本が誇る観世流女性能楽師・菊本澄代さんがシテを務める「羽衣」をご覧になりませんか。

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