今夜のプレミアムシネマは「武士の献立」。というわけで、江戸時代の大名に仕えた御料理人の話を二つ、映画と小説でご紹介したい。
▼映画「武士の献立(2013)」
江戸時代の加賀藩に仕えた実在の御料理人、舟木伝内・安信親子とその家族を描いたヒューマン時代劇。「包丁侍」と呼ばれた御料理人の家に嫁いだ娘・春は類まれな料理の才能を持っていた。春は、やる気のない夫を叱咤激励しながら「包丁侍」の役目を果たさせていくという物語。上戸彩、高良健吾らの出演。監督は山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズなどで助監督として腕を磨き、後に「釣りバカ日誌」シリーズの監督などを務めた朝原雄三。
なお、舟木親子が残したレシピ集「料理無言抄」は「国立国会図書館デジタルコレクション」で見ることが出来る。

▼小説「よじょう」
熊本藩を舞台とした山本周五郎の短編小説「よじょう」。熊本藩に仕える御料理人の息子・岩太は、とんでもないぐうたら息子で、勘当されて乞食のような生活をしている。ところが、岩太の父が、こともあろうに宮本武蔵に斬りかかってあっさり斬殺されてしまう。すると岩太の身の上に激変が。どこでどう間違ったか、かの宮本武蔵を親の仇と狙う感心な息子と、人々から勝手に思い込まれてしまう。というような話。山本周五郎の短編小説の中では傑作と評価が高い。昔、渥美清の主演でNHKが一度ドラマ化している。ちなみに「よじょう」というのは中国の故事に倣った言葉だが、この短編小説の肝なので、あえて説明はさけたい。
▼映画「武士の献立(2013)」
江戸時代の加賀藩に仕えた実在の御料理人、舟木伝内・安信親子とその家族を描いたヒューマン時代劇。「包丁侍」と呼ばれた御料理人の家に嫁いだ娘・春は類まれな料理の才能を持っていた。春は、やる気のない夫を叱咤激励しながら「包丁侍」の役目を果たさせていくという物語。上戸彩、高良健吾らの出演。監督は山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズなどで助監督として腕を磨き、後に「釣りバカ日誌」シリーズの監督などを務めた朝原雄三。
なお、舟木親子が残したレシピ集「料理無言抄」は「国立国会図書館デジタルコレクション」で見ることが出来る。

▼小説「よじょう」
熊本藩を舞台とした山本周五郎の短編小説「よじょう」。熊本藩に仕える御料理人の息子・岩太は、とんでもないぐうたら息子で、勘当されて乞食のような生活をしている。ところが、岩太の父が、こともあろうに宮本武蔵に斬りかかってあっさり斬殺されてしまう。すると岩太の身の上に激変が。どこでどう間違ったか、かの宮本武蔵を親の仇と狙う感心な息子と、人々から勝手に思い込まれてしまう。というような話。山本周五郎の短編小説の中では傑作と評価が高い。昔、渥美清の主演でNHKが一度ドラマ化している。ちなみに「よじょう」というのは中国の故事に倣った言葉だが、この短編小説の肝なので、あえて説明はさけたい。