徒然なか話

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2020年大河ドラマが残念なワケ

2018-04-28 18:11:03 | テレビ
 先日、2020年のNHK大河ドラマが「明智光秀」に決まり、ちょっと残念な気がした。それは、京都府下7市町の大河ドラマ誘致運動を応援してきた熊本県と熊本市は「ガラシャ」のドラマ化を想定していたと思うからだ。
 そのことよりも、僕は「明智光秀」が主役になることにより、ガラシャのエピソードがほとんど描かれなくなるというのが残念だ。なぜなら、ガラシャの有名なエピソードはほとんど父・光秀の死後のこと。光秀が「本能寺の変」の後、「山崎の戦い」で敗れて命を落としたのは1582年のこと。それからガラシャが関ヶ原の直前、大坂玉造の細川屋敷で自ら命を絶ったのが1600年で、その間18年もの年月がある。この間、丹後の味土野に幽閉されたり、細川忠興と復縁したり、キリスト教に改宗し、ガラシャという洗礼名を受けたり、文禄の役の際、夫忠興の留守中、太閤秀吉に呼び出されたものの決死の覚悟で謁見に臨み、秀吉に気味悪がられたり、そして何よりも、前述の壮絶な最期といったドラマがこの18年間の間に起こっているのである。主役はあくまでも父・光秀だから、父の死後のこうした出来事は当然描かれないことになる。それが残念なのである。


細川ガラシャ夫人の御廟がある泰勝寺跡(立田自然公園)


泰勝寺跡(細川家立田別邸)山門


細川ガラシャ夫人廟(四つ御廟)


ガラシャ夫人辞世の句