徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

伏見 橦木町・笹屋

2024-11-06 20:52:53 | 古典芸能
 ブラタモリで「京街道」を見た後、あらためてルートを地図で確認してみた。すると京都伏見橦木町を通っていることに気が付いた。さらに「京街道」を紹介するサイトを見てみると街道沿いに橦木町遊郭入口の記念碑が立っているという。
 そこで大河ドラマ「元禄繚乱」を思い出した。あれは十八代中村勘三郎さん(当時は勘九郎)扮する大石内蔵助が伏見橦木町の笹屋で遊興する場面だった。そしてその場面では数人の芸妓が音曲を演奏していた。このドラマの邦楽指導を担当したのは本條秀太郎さんだったので一門の方が何人か出演されていて本條秀美さんもその一人だった。何を演奏されていたのか知りたくて秀美さんにおたずねしたことがある。秀美さんによれば、演奏したのは既成の曲ではなく、本條秀太郎先生が番組のために創られた曲だったという。そして、その時の音源は「元禄繚乱第32回 更けて廓」というタイトルでテープ媒体で保存されているという。機会があれば一度聴かせていただきたいものだ。


「元禄繚乱第32回 伏見橦木町・笹屋の場面」左から3人目が本條秀美さん

 大石内蔵助が伏見橦木町の笹屋で遊興した元禄時代の華やかな風俗を表現する「元禄花見踊」。