7年前、「くまもと全国邦楽コンクール」の各年度最優秀者による「邦楽新鋭展」において、第12回最優秀賞の薩摩琵琶奏者・北原香菜子さんが演奏した「琵琶経 ~3.11後の供養曲~」に感動した。その後、彼女がCD「吉野宮ものがたり」をリリースしたという情報を宮崎県諸塚村さんのサイトで知り、すぐに購入した。以来、何度も聴いているが、つい最近、諸塚村さんのフェイスブックにこの曲の映像が紹介されていた。素晴らしいロケーションの映像を楽しみながら聴くことができる。
この曲は宮崎県諸塚村に伝わる悲劇の琵琶盲僧の話をもとに創作されたもの。南北朝時代(1337–1392)、吉野朝廷(南朝)から密命を帯びた琵琶盲僧が肥後へ向かう途中、九州山地の最奥、諸塚村境の峠で盗賊に襲われ命を落としたという。諸塚村ではこの盲僧を祀った吉野宮で500年にわたり、命日に「座頭神祭」を執り行い供養してきたという。
「座頭神祭」には北原さんが現地を訪れて琵琶演奏をしていたそうだが、コロナ禍により今年を含め、3年続けて祭が中止になったことも映像公開のきっかけになったようだ。「座頭神祭」を以前のように開ける日が早く来ることを祈りたい。

この曲は宮崎県諸塚村に伝わる悲劇の琵琶盲僧の話をもとに創作されたもの。南北朝時代(1337–1392)、吉野朝廷(南朝)から密命を帯びた琵琶盲僧が肥後へ向かう途中、九州山地の最奥、諸塚村境の峠で盗賊に襲われ命を落としたという。諸塚村ではこの盲僧を祀った吉野宮で500年にわたり、命日に「座頭神祭」を執り行い供養してきたという。
「座頭神祭」には北原さんが現地を訪れて琵琶演奏をしていたそうだが、コロナ禍により今年を含め、3年続けて祭が中止になったことも映像公開のきっかけになったようだ。「座頭神祭」を以前のように開ける日が早く来ることを祈りたい。

琵琶の音と歌はテレビがどこかでちょっとだけ聞いたことがある気がします。
物珍しさの方が先に立ち、弦は何本なのか、音は部屋で録ったんじゃーないかと思ったらカラス?の声なんか聞こえて、風流だな~と感じながらも、恥ずかしながら貴兄のように感動までには至っておりません。
ウイキペディアによると「古代において四弦系と五弦系があり、後者は伝承が廃絶し使われなくなった」とありますが、北原 香菜子さんの演奏は五弦のように思えました。
邦楽は、身近にあったら(例えば、テレビでいつもやっているとか)すーっと入っていけそうですが、琴や三味線ですらそうそう目にしたり聞く機会もないので遠いところにあるような気もします。
でも伝統的な日本の文化がここにもあるということを知っただけでも感謝です。
有難うございました。
クセの無い彼女の声は聴き取りやすく琵琶演奏の腕も確かなのでハマったのだと思います。
彼女は薩摩琵琶鶴田流で五弦を使います。
琵琶の音は一音鳴っただけで心に響くようなところがありますので映画やドラマなどでもよく使われますね。