徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

素直に喜べない格安DVD

2006-10-07 12:05:12 | その他
 新聞の片隅に次のような記事があった。
“「シェーン」も著作権消滅 格安DVD販売認める”
 2004年に改正著作権法が施行され、著作権保護期間が50年から70年に延長された。1953年に公開された映画「シェーン」は2003年末でちょうど50年という旧著作権法が適用されるので既に著作権は消滅したという格安DVD販売業者と、著作権を侵害されたとして販売差し止めを求めた映画会社との間で争われた裁判で東京地裁は、格安品の販売を認め、映画会社側の請求を棄却したというのだ。先般、「ローマの休日」も東京地裁は同様な判断をしている。
 DVDユーザーとしては喜ぶべきことなのかもしれない。しかし、45年ほど前、少年時代に初めて観て以来、「シェーン」を最高の映画の1本と信じている私にとっては複雑な心境だ。問題になっている格安品と思われるDVDを一度観たことがあるが、劣化が進んだフィルムをデジタル化したと見え、色合いが明らかにおかしかった。マスター版を持っているパラマウント社がまだDVD化していないのだから当然そうなってしまう。こんな劣化した映像の「シェーン」を多くの人に見せるのはしのびない。

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