今年もいくつかの忘れられない風景があるが、中でも白眉といってもさしつかえないと思うのが4月18日に見た御衣黄桜(ぎょいこうざくら)である。御衣黄桜はこれまでも毎年のように見ているが、今年、熊本城三の丸の漆畑で見た御衣黄桜は特に美しかった。「萌黄(もえぎ)」とも呼ばれる御衣黄の色合いはいつ見ても爽やかで心が洗われる思いがする。
御衣黄の名前の由来は、平安時代の貴族の着物の色「萌黄(もえぎ)」に似ているからだという。「萌黄」を辞書で調べると「襲 (かさね) の色目の名。」とある。服飾関係のサイトで調べてみると、十二単(じゅうにひとえ)の構成は、「唐衣(からぎぬ)・表着(うはぎ) ・打衣(うちぎぬ)・五衣(いつつぎぬ)・単衣(ひとえ)・長袴(ながばかま)・裳(も)からなる」とあり、そのうち「表着」に「萌黄」色を使うと書かれていた。
「2019 全日本きもの着付選手権熊本大会」における十二単の着付を撮影していたので確認してみると、たしかに萌黄の表着を着た上に赤い色の唐衣を着付けている。
「2019全日本きもの着付選手権熊本大会」における十二単の着付
ちなみに小説「虞美人草」で夏目漱石は「藤尾はすうと立った。朧とも化けぬ浅葱桜が、暮近く消えて行くべき昼の命を・・・」とヒロイン藤尾のイメージを表現している。この浅葱桜(あさぎざくら)は御衣黄桜のことらしい。
御衣黄の名前の由来は、平安時代の貴族の着物の色「萌黄(もえぎ)」に似ているからだという。「萌黄」を辞書で調べると「襲 (かさね) の色目の名。」とある。服飾関係のサイトで調べてみると、十二単(じゅうにひとえ)の構成は、「唐衣(からぎぬ)・表着(うはぎ) ・打衣(うちぎぬ)・五衣(いつつぎぬ)・単衣(ひとえ)・長袴(ながばかま)・裳(も)からなる」とあり、そのうち「表着」に「萌黄」色を使うと書かれていた。
「2019 全日本きもの着付選手権熊本大会」における十二単の着付を撮影していたので確認してみると、たしかに萌黄の表着を着た上に赤い色の唐衣を着付けている。
「2019全日本きもの着付選手権熊本大会」における十二単の着付
ちなみに小説「虞美人草」で夏目漱石は「藤尾はすうと立った。朧とも化けぬ浅葱桜が、暮近く消えて行くべき昼の命を・・・」とヒロイン藤尾のイメージを表現している。この浅葱桜(あさぎざくら)は御衣黄桜のことらしい。
御衣黄桜ってたぶん見たことない気がします。
見かけても変わった花だくらいにしか思わないような・・・。
>十二単の着付を撮影していたので確認してみると、たしかに萌黄の表着を着た上に赤い色の唐衣を着付けている。
うわ~!勉強になりました。
御衣黄桜、御衣黄桜・・・来春は見つけて撮らなくては!
ふと思い出して2016年4月8日に出掛けた大阪造幣局の桜の通り抜けの写真フォルダーを見てみました。
ありましたね~!(汗)
ブログにはこの日のことは載せていましたが、御衣黄桜は掲載していなかったです。
どうも有難うございました。
見せていただき、とてもsiawase気分です。
ご紹介、ありがとうございました。
ブログ交流で、ちょっと得した気分、いいものですね。
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御衣黄桜は、今復旧工事中で入れませんが熊本城内の監物台樹木園で毎年見ていたのですが、今まで特に強い印象はありませんでした。ところが今年同じく熊本城内の漆畑というエリアで咲いていた御衣黄桜はハッと息をのむような美しさを感じました。おそらく光の当たり具合などの条件が良かったのでしょう。
それで御衣黄桜のことを調べ始めましたら、十二単の話が出てきましたので、3年前のきもの着付選手権で写真を撮っていたことを思い出したというわけです。
来年はぜひ注目してご覧になってください。ソメイヨシノなどが散った後だったと思います。
おっしゃるとおり、他の方のブログで思わぬ勉強をさせていただくことは多いですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
萌黄色の内着だから打掛なども映えるのでしょうね。
虞美人草にある表現をよく覚えてますね、さすがです。
こうしたところにも漱石の偉大さを教えられました。
漱石の美的感覚は御衣黄の美しさなどとっくに気付いていたのでしょうね(^^♪