「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)が正式に世界文化遺産への登録が決定した。まずはおめでたい。次は、熊本県の万田坑や三角西港などが含まれる「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」が早く登録されることを期待している。
この九州・山口の産業革命遺産群については腑に落ちないことがある。それは、筑豊炭田地域の田川鉱の遺産などが含まれていないことだ。当初の計画では含まれていたらしいが、その後削除されたらしい。どういう経緯があったのだろうか。
ところで、田川といえば、「月が出た出た」でおなじみ「炭坑節」の発祥の地。レコード化された時の歌詞に「三池炭鉱の上に出た」と歌われたので、三井三池炭鉱が発祥の地と多くの人が勘違いしたようだ。
その「田川炭坑節」の保存に50年以上の永きにわたり力を尽くしてこられたのが、熊本在住の日本舞踊家・花柳〆太郎さん。もともと〆太郎さんのおばあさんが炭鉱労働者の作業歌に三味線で歌を付けたのが「炭坑節」の始まりという。この〆太郎さんの息子さんが、花童との共演などでわれわれにもおなじみの花柳伯龍さんである。2年ほど前だったか、熊本県立美術館分館で伯龍さんを偶然お見かけし、ご挨拶をしたことがあるが、その時、お母様と思しき方とご一緒だった。別れた後で、「あゝあの方が〆太郎さんだったのか!」と気付き、大変失礼をしてしまった。
▼花柳伯龍さんが加藤清正に扮した「くまもとをどり ~ 熊本城うたまい絵巻 ~」
この九州・山口の産業革命遺産群については腑に落ちないことがある。それは、筑豊炭田地域の田川鉱の遺産などが含まれていないことだ。当初の計画では含まれていたらしいが、その後削除されたらしい。どういう経緯があったのだろうか。
ところで、田川といえば、「月が出た出た」でおなじみ「炭坑節」の発祥の地。レコード化された時の歌詞に「三池炭鉱の上に出た」と歌われたので、三井三池炭鉱が発祥の地と多くの人が勘違いしたようだ。
その「田川炭坑節」の保存に50年以上の永きにわたり力を尽くしてこられたのが、熊本在住の日本舞踊家・花柳〆太郎さん。もともと〆太郎さんのおばあさんが炭鉱労働者の作業歌に三味線で歌を付けたのが「炭坑節」の始まりという。この〆太郎さんの息子さんが、花童との共演などでわれわれにもおなじみの花柳伯龍さんである。2年ほど前だったか、熊本県立美術館分館で伯龍さんを偶然お見かけし、ご挨拶をしたことがあるが、その時、お母様と思しき方とご一緒だった。別れた後で、「あゝあの方が〆太郎さんだったのか!」と気付き、大変失礼をしてしまった。
▼花柳伯龍さんが加藤清正に扮した「くまもとをどり ~ 熊本城うたまい絵巻 ~」