ロシアのライカL39マウントの標準レンズJupiter-3 50mm F1.5。
第2次大戦前にツァイスによって開発されたゾナー50mmF1.5のコピーレンズです。
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レンズ構成 3群7枚
フィルター径 40.5mm
最短撮影距離 1m
重量 135g
カメラに付けると
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/ec/05bf63d6c8416472c4e7c7a0d14b1ac3.jpg)
レンズのシリアルナンバーは51から始まるので1951年製のようです。Jupiter-3は1950年に登場し1998年まで生産が続いたとのことです。1955年頃に設計が変更になったとの話もありますので、私の個体は戦前のツァイスのコピーそのものだった可能性もあります。解放F値が1.5にもかかわらず、小ぶりな軽いレンズです。
さて、写りはというと、
解放F値付近ではもやがかかったようなハロが発生し、やわらかな描写となりますが、F2まで絞ると急にきりっとしてきます。さらに絞れば優等生的な写りをします。例えて言えば、陽のあるうちはごく普通のおとなしいやつが、帳が下りる頃になると急に酔っぱらいの本性が出てくるようなレンズです。
まずは、解放でのやわらかい写りを。
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次は絞るとこんなにきりっとした絵になります。
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そして暗くなって電燈がつきはじめると、急に酔っぱらいだします。
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いずれもいずれもLumix G2+Jupiter-3 50mm F1.5
なかなか心地よい滲みです。こういうレンズは面白いですね。