この週末に開催された松屋銀座の中古カメラ市で、見慣れない銀色のジャンクレンズを3本入手しました。いずれも135mmでした。
左から
(1)FOCA TELEOPLAR 1:4.5 F=13.5cm
(2)Schneider Tele-Xenar f:4/135mm
(3)Enna Tele-Lithagon 135mm F:3.5
素性を調べてみると、
(1)TELEOPLAR はフランスのRF機FOCAユニバーサルシリーズの望遠レンズ。※1
距離計連動するバヨネットマウントのレンズです。FOCAの初期型はスクリューマウントだったようです。
(2)Tele-Xenarは付属していたフロントキャップの文字よりドイツのDiax用と分りました。
DiaxはレンズシャッターのRF機で、マウントはキャノンFDのようなブリーチマウントの形状をしています。
(3)Tele-Lithagonは巨大な個性的フードが付属していました。
ヒントがなく苦労しましたが、webで偶然見つけたページに同じレンズが出ていました。
米国製のレンズシャッターRF機であるArgus C44用の望遠レンズであることが分りました。
いずれも専用マウントのため、使うにはボディを見つけるか、アダプターを自作するか、マウントの改造かが必要になります。マウントアダプターは販売していないし、ボディはなかなか入手できないでしょうから、使うにはマウント改造が必須かもしれません。
3本とも1950年代から1960年代初めにかけてのオールドレンズです。3本ともジャンクですので、レンズ内に汚れがあり、まともではないでしょうが、どんな写りをするのでしょうか。
今後の楽しみにしたいと思います。
参考文献
※1朝日ソノラマ社 カメラレビュー クラシックカメラ専科 45巻内
「フォカの全貌」 田渕勝彦著 1998年3月25日発行