世の中、ちゃんと写る優秀なレンズが当たり前になり、一目でわかる癖の強いレンズがもてはやされるようになりました。そんな中、先日ある中古カメラ店で、癖玉として有名な旧東独Meyer-OptikのTrioplan 1:2.8/100を見かけました。びっくりしのは、そこについていた値札。なんと約9万円!!!の値がついているではありませんか。私が入手したのは10年前ですが、こんな安っぽい汚いレンズはだれも関心持っていませんでした。もちろんとても入手しやすい価格でしたけど。
「陽の目を見ないレンズを紹介していこう」と思っていますので、市場価格が高騰してしまって入手しづらくなるのは残念ですね。
シルバーはM42マウント(プリセット絞り)
ブラックはエキザクタマウント(セミオート絞り)
大きさだけでなく、絞りの形状も違います。M42は「円形絞り」、エキザクタは「六角絞り」。
このブログでも何度か取りあげていますが、絞り開放時のアウトフォーカス部分の被写体の輪郭がシャボン玉のような独特のボケが出るレンズです。巷ではバブルレンズと呼ばれているそうです。
Konicaminolta α Sweet Digital+Trioplan 1:2.8/100(M42)
レンズ名から分かるように、レンズ構成は三枚玉のトリプレットです。非球面レンズなどは使われていませんので、F2.8というような絞り値では、収差が大きく影響するのでしょうね。
過去に当ブログで紹介した主なページです。
・Trioplan 1:2.8/100(M42)の紹介
・Trioplan 1:2.8/100(エキザクタ)の紹介
・作例1
・作例2
・作例3
・作例4
同じ三枚玉でも、開放F値が少し暗いレンズですと、このようなシャボン玉ボケは出にくくなります。
・MInolta Rokkor TC 1:4 f=100mmの例
三枚玉でも、いろいろな表情があって面白いです。他の三枚玉でも遊んでみたくなりました。
今後も隠れた迷レンズを紹介していきたいと思います。