旧東ドイツ製の広角レンズPentacon 30mmF3.5の紹介です。エキザクタマウントもありますが、本レンズはM42マウントです。
レンズ構成 5群5枚
最短撮影距離 0.35m
重量 195g
フィルター径 49mm
レンズ銘にはMADE IN G.D.Rと書かれており、発売開始は1972年頃のようです。
最近では30mmという焦点距離のレンズはシグマから出ていますが、その昔はなかなか見ない焦点距離でした。
たしか35mmフィルム用のレンズとしては、smc Pentax 30mm F2.8、Rodenstock Eurygon 30mm F2.8、Meyer-Optik Lydith 30mm F3.5などと並んで、今回紹介するPentacon 30mm F3.5がありました。
PentaconとLydithは、両方とも旧東独製でスペックがそっくりですので、光学系は同じものかもしれません。前玉が湾曲していて、後ろ玉がけっこう小さいという典型的なレトロフォーカスタイプのようです。
プリセット絞りで、円形に近い絞り形状をしています。最短撮影距離付近で絞り開放で撮影すると、この程度は背景をぼかすことができます。
絞り開放では周囲が少し甘くなりますが、F8くらいまで絞ればきっちりとした絵になります。
いずれもSONY α7+Pentacon 30mmF3.5
クラシカルな味わいが楽しめるレンズです。