
入手した時にはケースに入っていました。鏡胴などはほとんど傷もない状態で、ケース内には昔の松坂屋のタグが付いており、そこには\3,900と書かれていました。字体からみるとかなり古そうな感じがします。

今回は分解していないので、レンズ構成は不明です。
写りのほうは、中心部はシャープでボケもきれいなようです。

このような背景に光が入るシーンでは、少し二線ボケ的な描写をすることもあります。

いずれも SONY α7+E-HEXANON 50mm F3.5
なかなか良いレンズのような気がします。
先日紹介したYashica-8Sに付属していたレンズCINE YASHIKOR 13mm F1.9です。
レンズ構成 不明
最短撮影距離 30cm
フィルター径 24mm
このレンズをじっくり眺めてみると、何か以前にも見たことがあるような気がしてきました。所有しているDマウントレンズを持ち出して1本ずつ見てみると、そうです、Zunow Cine 13mm F1.9にそっくりではありませんか。違いは、
①YASHIKORはレンズ先端に黒色のリングが付いている
②距離表示が、YASHIKORはメーターで、Zunowはフィート
くらいです。全長もフィルター径も距離環や絞り環のデザインも同じです。
ウェブに載っていた1958年のヤシカの8ミリカメラのカタログを見ると、付属している13mm F1.9の標準レンズはズノーのブランドになっていました。
標準レンズに2つのブランドが存在していた理由は定かではありませんが、YASHIKORもYashica-8シリーズの付属標準レンズとして売られていたのでしょう。YASHIKORもZunowも富岡光学製とも言われているようです。詳しい方がいらっしゃればご教授よろしくお願いします。
レンズ表面にカビと汚れがあったので清掃しましたが、若干のレンズ内の汚れやレンズ表面の細かい傷は残っています。そのせいかもしれませんが、絞り開放ではフレアが比較的多く出ます。とはいえ、絞ればフレアは消えてしまいます。
絞り開放の近距離撮影では、後ろボケがけっこう回ります。
このあたりはZunow Cine 13mm F1.9とよく似ています。
いずれもPENTAX Q7+CINE YASHIKOR 13mm F1.9(Dマウント)
Dマウントの8ミリシネレンズはいずれも個性が強く、とても面白いですね。