迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

絞りF1.2が作る「ほあほあ」なボケ Pergear DH MC 35mm F1.2

2024-10-01 06:15:02 | Lens made in RUSSIA, CHINA
今日のレンズは、ソニーEマウントのPergear DH MC 35mm F1.2です。レンズには表記がありませんが、中華レンズです。


APS-Cサイズ用で、フルサイズ機に付けるとかなりケラレが出ます。35mmフィルム判換算で52.5mmということでAPS-Cサイズでは標準レンズとなります。


 レンズ構成:5群6枚
 最短撮影距離:0.25m
 重量:210g
 フィルター径:43mm

開放F値1.2のレンズとしては、フィルター径43mmで収まるくらい、かなりコンパクトです。以前に取り上げたNEEWER 35mmF1.7よりは、ずいぶんと細身にみえます。
造りのほうは、ピントリングのトルクも十分あり、感触は悪くないです。絞りはクリックがなく、表記は等間隔ではありません。対数配列というわけでもなさそうです。F8の次がF16でF11が抜けているという面白い配列です。


さて写りのほうはどのような感じでしょうか。
まずは遠景。昼間は絞り開放では露出オーバーになるので、少しだけF4まで絞っています。さすがにしっかり解像しています。

 SONY NEX-3N+Pergear DH MC 35mm F1.2

このレンズの特徴は、最短撮影距離0.25mまで寄れることです。マクロレンズ的に使えそうです。F1.2の特徴を生かすために、絞り開放での近接撮影ををしてみました。ピントの合致部分も少しフレアがかかっていて、後ろ「ほあほあ」なボケになります。

 SONY NEX-3N+Pergear DH MC 35mm F1.2

ピントの合う範囲が狭く、ファインダーのない機種ではピント合わせに苦労します。俗にいう「ピントが薄い」という状況です。
 SONY α7+Pergear DH MC 35mm F1.2(APS-Cサイズにクロップ)

 SONY α7+Pergear DH MC 35mm F1.2(APS-Cサイズにクロップ)

画面によっては、後ろボケが廻っているようにもみえます。

 SONY α7+Pergear DH MC 35mm F1.2(APS-Cサイズにクロップ)


 SONY α7+Pergear DH MC 35mm F1.2(APS-Cサイズにクロップ)

ピント合わせには苦労しますが、なかなか味のある面白レンズです。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夕暮れ、茜色 | トップ | 0系新幹線が走っていたころ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Lens made in RUSSIA, CHINA」カテゴリの最新記事