どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

月夜のみみずく

2016年01月02日 | 絵本(外国)
月夜のみみずく  

    月夜のみみずく/作:ヨーレン 絵:ショーエンヘール 訳:工藤 直子/偕成社/1989年初版

 

 冬の夜ふけ、みんながねしずまったころ、わたしは、おとうさんとみみずく探しに出かけます。
 夜ですが月のあかりと雪の真っ白さが夜をかんじさせません。
 静寂な森の中、
 氷の手がせなかをぴたぴたなで、鼻やほっぺたのさきが、つめたいようなあついいような不思議な感じ。
 みみずくにあうためには勇気だっているんだと、おとうさんと何もいわずに雪を踏みしめます。

 やがてであえたみみずく。

 月が まぶしく かがやく夜に なんだか わくわくするものが しずかに つばさをひるがえし、ひかりのなかをとんでいきます。

 にいさんたちがであい、自分も胸が高鳴った瞬間、そしてこどもに見せたい冬のみみずく。

 おとうさんと一緒にでかけた時間の重さが伝わってくるのですが・・・。

 詩なので素直にうけとめたいのですが、どんな家族だったのでしょうか。家ではどんな会話が交わされていたのでしょうか。

 真っ白な余白が絶秒に配置されています。