ひとまねこざる/作・絵:H.A.レイ 訳:光吉 夏弥/岩波書店/1998年
ある日、しりたがりやのこざるのジョージが動物園を逃げ出し、その日はゾウさんの小屋に隠れ、朝になるとバスの屋根に飛び乗ってまちにでます。
いい匂いにさそわれてレストランの厨房でスパゲッテイを食べていると、コックさんに見つかってしまいます。
やさしいコックさんはたくさんのお皿をあらわせますが、その手際の良さに感心。
コックさんはジョージをビルのエレベーター係に紹介し、高層ビルの窓ふきをすることになります。
ジョージが窓ふきをしていると、ペンキ屋さんが働いている部屋を見つけ、ペンキ屋さんがお昼を食べに出たところで、その部屋で入り込み、ペンキ屋さんのマネをはじめます。
さる年というので、おさるさんの絵本をかりてきました。
アメリカで1947年に出版され、日本では1954年に初版がでていますから半世紀以上がたっています。
子どもにも好評で、世代をこえて読み継がれているようです。
部屋をペイントする場面で、部屋一面をジャングルにかえてしまうのですが、なんとも楽しい部屋になっています。
怒ったペンキ屋さんや部屋に住んでいるおくさんたちが、ジョージを追いかけますが、ジョージは、このあと映画に出て有名になりますから、この部屋の価値は高くなったのでは・・・?。
本文はすべてひらがなで、子どもにも読めるように工夫されていますが、文章が長く小型本なので読み聞かせにはどうでしょうか。