Mars&Jupiter

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酒とムソルグスキー、そして「はげ山の一夜」をめぐって

2007-06-18 07:57:35 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は西谷から環状2号線に入り、2号線沿いに
新横浜まで歩き、さらに菊名駅まで歩いた。
二時間もかからなかったのだが、
久しぶりに長く歩いたので、疲れた。

途中聴いた曲はムソルグスキーの代表作
交響詩「はげ山の一夜」である。
フェドセーエフの演奏は荒々しさがあっていい。
気に入っているCDの一つである。

1839年生まれのムソルグスキーの音楽家としての名声は、
あるものの、持っていた資産を失い現実生活は厳しかった。
そのうえ、アルコール依存症にもなり、
その晩年はあまりにも悲しい。
歌劇の多くは未完成のままである。

ところでこの交響詩「はげ山の一夜」にも
いろいろなバージョンがあるようだ。
一般的に聴くのは、リムスキー・コルサコフによる編曲。
1867年に完成した原典版と呼ばれるものは、
「聖ヨハネ祭の夜のはげ山」というゴーゴリの戯曲を、
音楽化し、夏至の日の魔物の集会を描いたものらしい。

だから、そこには鐘の音や魔物が退散する場面はないようだ。
よく聴くリムスキー・コルサコフによる編曲版は、
その後歌劇「ソロチンスクの市」の中の「若者の夢」で、
合唱が付け加えられ、前述の部分も加えられたらしい。
この曲をもとにリムスキー・コルサコフは編曲したようだ。

そんなことを聴くと今度は原典版も聴きたくなるなあ。
それにしても、彼のアルコール依存症の話は人事ではない。
お酒はほどほどに、音楽はたくさん聴こうっと!
コメント
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