Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ミャスコフスキーの「スラヴ狂詩曲」、そして鶴ヶ峰駅前のマンション

2007-06-24 06:05:53 | ニコライ・ミャスコフスキーの作品
昨日は横浜駅から鶴ヶ峰駅まで歩いた。
そこまで歩くなら二俣川駅まで歩いてもいいのだが、
途中の和田町から西谷までペースをあげたので、
さすがに足が疲れきってしまったので、あきらめた。
別に無理することではないし、1時間半以上歩いたのだから、
歩かないといけないという必然性はない。

昨日途中で聴いた音楽はミャスコフスキーの作品である。
1881年生まれのミャスコフスキーは、
リムスキー=コルサコフやリャードフに学び、
1921年にはモスクワ音楽院で作曲法を教え、
門下にはカバレフスキーやハチャトゥリアンなどがいる。

交響曲全集の中にあるいくつかの作品を聴いた。
ここでは「鎖の輪」と「スラヴ狂詩曲」に関して触れる。
これらの曲に関する説明はCDの解説に書かれていないので、
ここでは聴いた感想を中心に書くことにする。

「鎖の輪」作品65は1944年に作曲され、
6つの小品からなり、25分前後の演奏時間である。
1曲目は金管で荒涼した感じが描写される。
2曲目は明るい民謡風の主題が奏される。
3曲目は波のように繰り返す動機の上に
金管による荒涼とした感じの動機が奏される。
4曲目は静かで、おだやかな曲である。
5曲目はフルートにより奏される甘美な主題が印象的だ。
6曲目はフィナーレにふさわしい華やかな曲である。
最初舞曲風の主題が弦楽器を中心に何回か奏され、
次に別な民謡調の主題や甘美な主題も登場し、
最後金管が加わって盛り上がって終わる。

次に「スラヴ狂詩曲」ニ短調作品71に関して触れる。
1947年に作曲されたこの曲の最初に登場するのは、
5つの音から構成されるコラールのような主題であり、
それが何度か奏されたあと、
第二の主題が登場し展開されるが、
時々最初の主題が顔を出し、様々な楽器で演奏される。
曲はその二つの主題を中心に壮大な音楽になっていく。
最後にはもう一つの主題が現れ、違う展開も見せるが、
最初の主題がまたもや登場し、
複数の主題が絡み合いながら、
最後は一気に盛り上がり、華々しく終わる。

ミャスコフスキーの作品は当時の時代の潮流に遅れ、
評価されていないからなのだろう、
作品についてあまり知られていないが、
27つの交響曲とともに管弦楽曲にも魅力のある曲がある。
もっと、紹介されて再評価されてもいいはずだろう。

そんなこんなを考えているうちに鶴ヶ峰駅前についた。
目の前にはランドマークとなる巨大なマンションが見える。
部屋のあかりが灯っている階が見えたが、
住んでいる人はいるのだろうか?
確かに上階から見た眺めはいいのかもしれないが、
たまに高いところから眺めるのはいいけれど、
毎日の住む空間からそんな風景が見えるのはいやだなあ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする