Mars&Jupiter

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カバレフスキーの組曲「道化師」を聴きながら横浜から和田町まで

2007-06-27 05:59:10 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は横浜から和田町まで歩いた。
途中聴いた曲は1904年生まれのカバレフスキーの曲だ。
前回触れたグリンカとはちょうど100年の開きがある。
ミャスコフスキーから学んだ彼の有名な代表作といえば、
ズバリ、組曲「道化師」であろう。

児童劇のために1938年に作曲したこの曲は、簡素で明快で、
第2曲の「道化師のギャロップ」は、
運動会でよく使われるので誰もが聴いたことがあるだろう。
第3曲「行進曲」の小太鼓が叩くリズムなんかを聴くと、
ショスタコーヴィッチの交響曲第7番の第一楽章の、
小太鼓が叩くリズムを、思い出してしまうし、
第6曲「間奏曲」の冒頭のフルートは、チャイコフスキーの
「くるみ割り人形」の中の「葦笛の踊り」を思い出す。
いかにもロシア風な旋律だなと思うのは、
第7曲「叙情的小シーン」であり、あじわい深い。
第10曲のエピローグを聴くと、社会主義レアリズムの
代表的な作曲家なんだなとようやく実感したりする。

これ以外であげる曲は、オペラ「コラ・ブルニョン」序曲だ。
モダンな感じのするこの曲は、1938年に作曲された
4分から5分の短い曲だが、彼の巧みな管弦楽法が聴け、
不協和音が響いたりし、現代的な作品で印象的である。

交響詩「春」は、作曲家自身の指揮で1960年に初演された。
映画音楽の中のさまざまな主題に基づく作品である。
同じ年に初演された悲劇的序曲は、主題がロマンテックで、
社会主義レアリズム的な作品であり、いい曲だ。
アレクセイ・トルストイの小説に基づいた映画音楽の
一部として作曲されたことが解説書に書いてある。
ちなみにあの有名なレフ・トルストイとは別人であるが、
このアレクセイ・トルストイも有名な作家らしい。

ロシアの作曲家による管弦楽曲の紹介だが、
とりあげるときりはないけど、まだまだ続きます。
コメント
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