Mars&Jupiter

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神童、死の舞踏、サン=サーンス

2007-06-13 06:50:11 | 古典~現代音楽フランス編
昨日はウォーキングをお休みしました。
忙しいとなかなか時間がとれないもんだ。

今日とりあげる曲はサン=サーンスの交響詩「死の舞踏」。
1835年生まれのサン=サーンスは、2歳でピアノを弾き、
3歳の時には作曲をしたというから、典型的な神童タイプだ。
しかも、詩や哲学、天文学、数学などにも長けていた。
色んな分野に興味を持ち、才能を発揮していたというわけだ。

交響詩「死の舞踏」は、彼の交響詩の中でも有名な作品で、
アンリ・カザリスの詩の内容をもとに1874年に作曲されている。
死神が夜の12時に墓場に現れる。
これはハープが12回同じ音を鳴らすことで表現している。
そしてヴァイオリンで奏でられるのは、
不協和音による不気味な踊りの音楽である。
それを聴いた骸骨が踊り始める(木琴がそれを表現している)。
その踊りも最高潮に達したところで、
朝を伝える雄鶏の声(オーボエ)が聞こえる。
骸骨たちは踊りをやめて墓石の中に戻っていくというものだ。

初演の時は、この曲は不評だったそうだ。
なにしろ、内容も音楽も不気味だったからだろう。
初めて聴いた人たちは面食らっただろう。

でも、サン=サーンスはそんなことにはめげなかっただろう。
きっと、そんな聴衆のようすを楽しんでいたかもしれない
ロマン主義を貫こうとする彼は、時代の流れには遅れ、
孤立感を深めたところがあるが、天才は孤独である。
そして、一流のユーモアを持ち、そんなことでへこたれない。
ところでサン=サーンスの天文学の才能は、
どれほどだったのかは個人的に気になるなあ。
コメント
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