Mars&Jupiter

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アンドレス・イサシの組曲第2番、そして北欧とのつながり?

2007-10-06 12:53:30 | 古典~現代音楽スペイン編
昨日は、ウォーキングを休みました。
今回紹介する曲はスペイン生まれのアンドレス・イサシの曲。
英文の解説によるとイサシは、1890年10月18日に生まれ、
両親が亡くなったあと、一緒に住むようになった祖父の家で、
ピアノを弾いたりしながら音楽を好きになったようだ。
1910年ベルリンに向かい、音楽を学んだようだ。

組曲第2番は、交響詩の様式に近い作品だ。
弦楽器中心に静かに始まる第1曲の牧歌は、
管楽器などが入り、東洋風の幻想的・神秘的な感じとなり、
印象主義的な音楽がその後展開されている。

第2曲のブルレスケは北欧のサウンドを感じさせる。
解説ではシベリウスの名があげられているが、
確かに木管楽器や弦楽器の奏でる音楽は、
シベリウスの影響を感じさせる。

第3曲のフーガは、弦楽器によりフーガ風に始まり、
木管楽器などもフーガ風の展開をみせたりする。
しかし、あくまでもフーガ風の音楽であり、
曲自体は自由な展開で、最後は金管楽器が加わり、
北欧的な音楽のような盛り上がりをみせて終わる。

イサシの交響曲については以前とりあげたことがあるが、
これはいかにもドイツ的な感じの音楽であった。
しかし、この組曲は北欧的な感じがする。
北欧とイサシを結びつけるのは何かだが、
彼が18歳の時に開いたリサイタルで自作の曲を発表し、
批評家や大衆から賞賛されたようだが、
その作品がグリーグの影響を受けたものだと解説で書いてある。
とすれば、北欧的な音楽にも興味を持っていたイサシが、
北欧的な音楽を書いてもおかしくはない。
しかし、イサシの音楽は、ドイツっぽくもあり、北欧的でもある。
なかなかスペイン風な部分を感じさせるところはないのだが、
それもそれでいいのかな。
コメント
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