Mars&Jupiter

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ヘイミッシュ・マッカンの「山と湖の国」を聴きながら、横浜から和田町まで歩く

2007-10-25 06:47:28 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は、横浜駅から和田町駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1868年生まれのヘイミッシュ・マッカンの曲。
彼は、スコットランド南西部のグリーノック出身で、
教養豊かな家庭に育ち、RCM(王立音楽大学)で学び、
卒業後20歳にしてRAM(王立音楽院)の
和声楽教授に就任したということだから、
よほど優秀な人物だったのだろう。
1888年から1894年までその地位に就いていたようで、
1888年にはアリソン・ペティーエと結婚し、
二人の間には一人の息子が生まれたようである。
ロンドンを中心に歌劇場の指揮者としても活躍したらしい。
ディアルミドという歌劇以外にはカンタータや序曲、
パートソング、器楽曲などの作品があるようだが、
日本ではそれらの作品の多くは知られていない。
そして彼の作品の多くはスコットランド風なものが多く、
スコットランド民謡などを使ったりしているようだ。

「山と湖の国」は1887年11月5日に初演されたようだ。
CDの解説によると同郷の文豪サー・ウォルター・スコットの
『最後の吟遊楽師の物語』という物語詩から
インスピレーションを得て作曲された作品らしい。
二つの主題によって展開される序曲形式のこの曲は、
ワグナーの影響を受けているからだろうか、
金管楽器の扱いが優れているような印象を受ける。
さわやかな音楽であり、そして親しみやすい旋律で、
ある箇所では重厚な部分があり、華やかである。
民謡風の旋律を主題としていることからも、
郷土スコットランドへの思いが伝わってくる。
コメント
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