Mars&Jupiter

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ダグラス・リルバーンのアオテアロアを聴きながら、横浜から和田町まで歩く

2007-10-19 09:57:42 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は、横浜駅から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは、1915年ニュージーランド生まれのリルバーンの曲。
CDの英文の解説によると、彼は北島の中央に位置する山の台地の
ドライスデールと呼ばれる田舎の農場で生まれたようだ。
イギリスに留学し、王立音楽大学でヴォーン・ウィリアムズに師事し、
ニュージーランドに帰国後は、クライストチャーチで勉強を続け、
1947年にはウェリントンにあるヴィクトリア大学の職員となり、
1970年には音楽科を開設し、1969年にはオタゴ大学から
名誉博士号を受け、ニュージーランド勲章も1988年に受けている。

1937年に作曲されたドライスデール序曲は、
自分の生まれた故郷の自然を描いたものだろうが、
曲を聴くとシベリウスの音楽を想起させられるところがある。
同じ傾向は1936年に作曲された森という作品にもみられる。
最初の弦楽器のピチカートに乗って木管楽器が奏すところは、
まるでシベリウスの交響曲第5番の第二楽章を
聴いているようでもあり、酷似している。
1939年に作曲された祝典序曲にしても、
1946年に作曲された島の歌にしても、
壮大な音楽であるが同じ傾向がみられる。

1940年に作曲されたアオテアロアは、
彼が愛するニュージーランドの雄大な自然を描いた作品で、
やはり、シベリウスぽいところはある。
1956年に作曲された誕生日の捧げものは、
このCDの中でも異色な音楽である。
ロマン派的で、シベリウスを思わせる他の音楽に比べ、
現代音楽的であり、ジャズ的な部分も取り入れているようだ。
何か予感させながら静かに終わるところは、不自然な感じもする。
どうやらこの1950年代あたりから彼の作風は変わったらしい。
1961年に作曲された行列のファンファーレは、
学生歌を主題としているようで、わかりやすい曲で、
パーセル風のトランペットの音が華やかさを演出している。
コメント
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