昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1685年生まれのドメニコ・スカルラッティの作品である。
ナポリで生まれた彼は、オルガン奏者となり、
ヴェネツィア、ローマ、ロンドンで活動した。
その後スペイン宮廷で活動したようである。
555曲ものチェンバロ曲を残しているというのであるが、
その圧倒的な数もさすがであるが、今回作品を聴くにあたって、
スコット・ロスによる鍵盤楽器のためのソナタ全集のCDを開封するか迷った。
34枚のCDを開けるのであれば、全曲聴いたほうがいいのだが、
結論としては今回はやめて、別の機会にすることに決めた。
一日1枚聴いても一ヶ月以上かかるという作品の多さである。
今回はアンドレアス・シュタイアーのチェンバロによるものを聴いた。
単一楽章によるソナタ作品を17曲収めているものだが、
ここではその中から4曲ほど印象に残った作品をとりあげる。
ソナタニ短調K.141L.422アレグロの作曲年代はわからない。
激しい伴奏にのり、流れるように旋律が奏されていく。
チェンバロの技巧を発揮し、素晴らしいのだが、
ベートーヴェンのピアノ・ソナタを思わせるくらい
古典主義派への接近を感じさせるもので、
この音楽は、情熱的でドラマティックである。
ソナタニ長調K.119L.415アレグロは、
サン・マルコ図書館にある曲集の中の一つで、
1749年筆写されたものが残っているようである。
これは軽快な感じの曲であり、前曲に比べバロックらしさがあり、
一部古典主義的な部分を感じさせるところがないともいえないが、
華やかであり、生き生きとしたリズミックな作品である。
ソナタト長調K.455L.209アレグロは、
サン・マルコ図書館にある曲集の中の一つで、
1756年筆写されたものが残っているようである。
軽快で楽しい感じの曲であるが、とても技巧的である。
その主題が展開されていく手法は短いながらも素晴らしい。
ソナタニ短調K.517L.266プレティシモは、
サン・マルコ図書館にある曲集の中の一つで、
1757年筆写されたものが残っているようである。
速く流れていく音楽は晩年に近い作品らしく、
そこでみせる技法は素晴らしく、驚くべきものだ。
アンドレアス・シュタイアーの演奏もなかなかのものであるが、
この曲を聴いているとその後ベートーヴェンのピアノ・ソナタが、
登場してくる歴史的必然が納得できるような気にもなってしまう。
ここでは取り上げられなかった作品もみな素晴らしい作品で、
ドメニコ・スカルラッティの偉大さを感じるものばかりである。
そのうち全集をゆっくり聴いてみたいものだと感じたのである。
途中聴いたのは、1685年生まれのドメニコ・スカルラッティの作品である。
ナポリで生まれた彼は、オルガン奏者となり、
ヴェネツィア、ローマ、ロンドンで活動した。
その後スペイン宮廷で活動したようである。
555曲ものチェンバロ曲を残しているというのであるが、
その圧倒的な数もさすがであるが、今回作品を聴くにあたって、
スコット・ロスによる鍵盤楽器のためのソナタ全集のCDを開封するか迷った。
34枚のCDを開けるのであれば、全曲聴いたほうがいいのだが、
結論としては今回はやめて、別の機会にすることに決めた。
一日1枚聴いても一ヶ月以上かかるという作品の多さである。
今回はアンドレアス・シュタイアーのチェンバロによるものを聴いた。
単一楽章によるソナタ作品を17曲収めているものだが、
ここではその中から4曲ほど印象に残った作品をとりあげる。
ソナタニ短調K.141L.422アレグロの作曲年代はわからない。
激しい伴奏にのり、流れるように旋律が奏されていく。
チェンバロの技巧を発揮し、素晴らしいのだが、
ベートーヴェンのピアノ・ソナタを思わせるくらい
古典主義派への接近を感じさせるもので、
この音楽は、情熱的でドラマティックである。
ソナタニ長調K.119L.415アレグロは、
サン・マルコ図書館にある曲集の中の一つで、
1749年筆写されたものが残っているようである。
これは軽快な感じの曲であり、前曲に比べバロックらしさがあり、
一部古典主義的な部分を感じさせるところがないともいえないが、
華やかであり、生き生きとしたリズミックな作品である。
ソナタト長調K.455L.209アレグロは、
サン・マルコ図書館にある曲集の中の一つで、
1756年筆写されたものが残っているようである。
軽快で楽しい感じの曲であるが、とても技巧的である。
その主題が展開されていく手法は短いながらも素晴らしい。
ソナタニ短調K.517L.266プレティシモは、
サン・マルコ図書館にある曲集の中の一つで、
1757年筆写されたものが残っているようである。
速く流れていく音楽は晩年に近い作品らしく、
そこでみせる技法は素晴らしく、驚くべきものだ。
アンドレアス・シュタイアーの演奏もなかなかのものであるが、
この曲を聴いているとその後ベートーヴェンのピアノ・ソナタが、
登場してくる歴史的必然が納得できるような気にもなってしまう。
ここでは取り上げられなかった作品もみな素晴らしい作品で、
ドメニコ・スカルラッティの偉大さを感じるものばかりである。
そのうち全集をゆっくり聴いてみたいものだと感じたのである。