Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アントワーヌ・フォルクレの組曲第1番ニ短調を聴きながら希望が丘から西谷まで歩く

2009-07-26 15:21:04 | バロック音楽器楽曲・室内楽曲編
昨日は希望が丘駅から西谷駅まで歩きました。
希望が丘駅で歩き始めた時は、雨が降っていたのだが、
二俣川付近では晴れ、それからは暑い陽射しの中を歩く。
途中聴いたのは、1671年パリに生まれたフォルクレの作品である。
ヴィオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の奏者として活躍した彼は、
マラン・マレが「天使のように演奏する」と言われたのに対し、
「悪魔のように演奏する」と言われたようである。
ルイ14世の宮廷の室内楽団員として活躍し、
ヴィルサイユ宮殿などで演奏したようだ。
今回聴いたCDには組曲第1番ニ短調の一部が含まれている。
彼が亡くなった2年後に息子のジャン・バティストにより、
1747年に彼のヴィオル曲集は出版されたようである。
今回聴いたCDはジェイ・ベルンフェルドのヴィオル、
スキップ・センペのチェンバロによる。
このCDはヴィオル曲集、チェンバロ曲集となっているので、
組曲第1番ニ短調は6曲により構成されているのだが、
そのうちの4曲がCDには収められており、
うち2曲がヴィオルによる曲、
残り2曲がチェンバロ独奏曲となっている。

第1曲アルモンド:ラ・ボルドは、少しばかり叙情的である。
やや早足で歩いていくようなテンポの旋律をヴィオルが奏で、
一方で対照的に歌うような大らかな感じの旋律を奏していく。
それでいてフランスらしい優雅な感じがある曲である。
第5曲ポルトガル人は、3拍子の舞曲風の音楽で、
軽快なテンポの曲で、ヴィオルの流れるような演奏がいい。
第2曲フォルクレは、彼自身の名前を付けたものである。
チェンバロ独奏用に編曲されたものが演奏され、
軽快で流れるような旋律を奏でる短い作品。
第6曲クープランは、チェンバロ独奏用に編曲されたもので、
その音楽はクープランらしさがわかる気がする。
クープラン風の華やかさのある音楽である。
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マラン・マレの2つのバス・ド・ヴィオルとテオルボのための組曲ニ短調を聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2009-07-25 06:58:10 | バロック音楽器楽曲・室内楽曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
歩き始めたらどしゃぶりになり、途中晴れたかと思うと、
また降り始めたりする気まぐれな天候の中、
傘をさしたり、閉じたりを繰り返しながら歩いた。
途中聴いたのは、1656年に生まれたマラン・マレの作品である。
ヴィオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の奏者や指揮者としても活躍した彼は、
パリに生まれ、サン・ジェルマン・ロクセロアの聖歌隊に属し、
サント・コロンブにヴィオルを師事したようである。
2つのバス・ド・ヴィオルとテオルボのための組曲ニ短調は、
ヴィオル曲集第1巻に含まれているもので1686年に出版された。
今回聴いたCDはスミソニアン・チェンバー・プレイヤーズによるものだ。

組曲は、前奏曲、アルマンド、クーラント、サラバンド、
ジーク、ガヴォット、メヌエットの7曲で構成される
前奏曲は、前半は哀愁を漂わせながらゆったりと始まるが
後半は軽快なテンポとなり、2つのヴィオルが、掛け合いながら、
音楽は進行し、テオルボの音も古風な感じでいい。
アルマンドは流れるような音楽で、2つのヴィオルが、
旋律を歌うように奏しながら、掛け合っていく。
クーラントは明るく軽快な短い音楽である。
サラバンドはヴィオルが歌うようにゆったりと旋律を奏す。
そのしみじみとした音楽は、心地よく響いてくる。
ジークは舞曲風の明るく弾んだ軽快な音楽である。
ガヴォットは、舞踏風の短い音楽であり、
ヴィオルが奏でる旋律は親しみやすく、印象的である。
メヌエットは舞曲風の短い音楽であり、やや叙情的である。
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ディートリヒ・ブクステフーデのパッサカリアニ短調BuxWV161を聴きながら片倉町から三ツ沢下町まで

2009-07-24 06:30:43 | バロック音楽器楽曲・室内楽曲編
昨日は片倉町から三ツ沢下町駅まで歩きました。
所要時間としては33分くらいである。
今日は飲み会だったのでちょっとだけでも歩こうと思った。
途中聴いたのは、1687年に生まれたブクステフーデの作品である。
北ドイツ・オルガン楽派最大の巨匠といわれる代表的な中心人物である。
したがってオルガン作品についてはよく知られているようだ。
パッサカリアニ短調BuxWV161などの詳しい作品年代はわからない。
ここでは3曲だけとりあげて書いておこうと思う。
今回聴いたCDはライナー・オスターのオルガン演奏のものである。

パッサカリアニ短調BuxWV161は、哀愁ただよう音楽で、
それぞれ7つの変奏を持つ4つの部分からなる。
ペダルによる低音主題に乗りながら、ニ短調-ヘ長調-イ短調-
ヘ長調-ニ短調と転調しつつ展開される音楽には、
祈りを感じさせるような深遠さを感じさせる。
この作品をチェンバロで演奏したものがある。
スキップ・センペのハープシコードによるものと比較するといいが、
やっぱりこの曲はオルガンで演奏するのが、いいなと思うのである。

シャコンヌホ短調BuxWV160は、ぺダルで示される低音主題の上に、
31の変奏により主題が展開される手法は、一見単純なように見えながらも、
第11変奏から手鍵盤上に移り、第20変奏から半音階的に変形されていくなど、
そのあざやかな変容ぶりに、なるほどと思わせるのである。
トッカータヘ長調BuxWV157はトッカータらしく壮大な曲である。
フーガ風の主題の展開は、なかなか心地よいものである。
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ゲオルグ・ムッファト(ムファット)のトッカータ第5番ハ長調と第1番ニ短調、そして日食の日

2009-07-23 05:48:57 | バロック音楽器楽曲・室内楽曲編
日食が見られるとあって、11時頃気にしていたものの、
一向に晴れる気配もなく、厚い雲に覆われた曇り空の一日。
とはいえ、12時前後にその厚い雲が切れて、三日月のような形の太陽が、
ほんの一瞬の間見えて、短いながらも日食を見ることができた。
少しラッキーな気分になって、よかったと思う反面、
そういえば、最近天体観測をしていないなとつくづく感じる。
せっかく望遠鏡があるのだから、観測をしたいところではあるが、
シュミット・カセグレン式の我が家の天体望遠鏡は、
外に出すだけでも一大事なので、今は部屋のインテリアの一部になっている。
今のところ天気はあまり良くないので夜の観測はできないが、
晴れる日が続くようであれば、たまには天体観測をしたいものである。
そんなことを日食の日にふと感じた自分であった。

昨日は一日中忙しく、ウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは、1653年生まれのムッファトの作品。
ムッファトについては、協奏曲・管弦楽編で触れたので、
彼の経歴についてはここでは省略する。
トッカータ第5番ハ長調、トッカータ第1番ニ長調の、
詳しい作曲年代については共にわからない。
今回のCDはグスタフ・レオンハルトのオルガンによる演奏のものである。
トッカータ第5番ハ長調は、オルガンの低音部を利かせ重厚な感じで始まる。
それぞれの声部が重なりながら、ポリフォニック的な音の世界が築かれる。
ルネサンス的な部分を残しながらも、壮大なオルガン音楽となっている。
トッカータ第1番ニ短調は、激しく悲劇的な感じの旋律から始まるが、
そのあとゆったりとした平和な感じの音楽となり、
やがて速いオルガンの旋律が現れ、幾層にも重なり合っていく。
そしてそのままクライマックスを迎え、壮大な感じで終わる。
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ヨハン・カスパル・ケルルのパッサカリアニ短調とカンツォーナ第5番ハ長調を聴く

2009-07-22 05:55:50 | バロック音楽器楽曲・室内楽曲編
昨日は妻が風邪をひいていることもあって、
とにかく早く帰ろうと思い、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは、1627年生まれのケルルの作品。
ローマでカリッシミとフレスコバルディに師事した彼は、
1656年から1673年の間にはミュンヘン宮廷楽長を務め、
そのあとはウィーンに向かい、しばらく宮廷オルガニストとして活動した。
しかし、1683年には再びミュンヘンに戻っている。
鍵盤楽器の演奏者だったこともあり、その分野の作品を多く残しており、
宗教音楽作品もミサ曲などを中心に残しているようである。
パッサカリアニ短調とカンツォーナ第5番ハ長調の、
詳しい作曲年代については共にわからない。
今回のCDはグスタフ・レオンハルトのオルガンによる演奏のものである。

パッサカリアニ短調は、突き刺すような悲しい感じの旋律で始まる。
オルガンにより展開されるこの音楽は、緻密に作曲されたような、
深さを感じさせる音楽であり、主題をもとに変奏が繰り返される中、
オルガン演奏の技巧的な部分が発揮され、聴き応えがある曲である。
最後は壮大な感じの中、華やかに終わる。
カンツォーナ第5番ハ長調は、明るい感じで始まる。
ルネサンス的な雰囲気を残したオルガン曲で、
複数の旋律が対位法風に絡み合いながら進行する華やかな曲である。
オルガン曲といえば、バッハの作品ばかりをつい聴いてしまうのだが、
こういったバッハ以前の作曲家の作品も聴いてみることも必要だろうなあと思う。
このCDにはドイツやオーストリアの作曲家たちによるオルガン曲が、
何曲かずつ収められているので、少しずつ聴いてみようと思うのであった。
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