Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

大木正夫の「夜の思想」を聴く

2013-10-26 21:18:46 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1901年生まれの大木正夫の作品。
1937年に作曲された「夜の思想」である。
彼の略歴については以前述べたので省略する。
今回聴いたCDは山岡重信指揮、読売日本交響楽団の演奏によるもの。
ティンパニの響く中、低弦が音型を繰り返し、
フルートの音に導かれ、ヴァイオリンが日本的で叙情的な旋律を奏でていき、
さまざまな楽器がその旋律を引き継いでいく。
最初ゆったりとした感じで始まるが、
中間のところではテンポが速まり、軽快な感じになり、
金管楽器・打楽器も加わり荒々しくなり、盛り上がりをみせ、
それが終わると最初のおだやかな部分の旋律が奏でられるが、
おだやかな部分と軽快で荒々しい部分を何度も繰り返し、
冒頭のおだやかで優雅な旋律を何度も繰り返し、
盛り上がりをみせたあと、再び主題を奏でて最後終わる。
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諸井誠の以呂波譬喩八題を聴く

2013-10-25 06:27:49 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1930年生まれの諸井誠の作品。
1967年に作曲された以呂波譬喩八題である。
17歳の頃から池内友二郎に作曲を師事し、
東京音楽学校本科作曲科を卒業した彼は、
黛敏郎、入野義朗、柴田南雄などと、
20世紀音楽研究所を組織して、作曲活動を進めるとともに、
現代音楽祭を開催したり、音楽評論家として活躍したりした。
今回聴いたCDは小林仁のピアノ演奏によるもの。
8つの「いろはかるた」のたとえを一つの音列から、
いろいろに導かれたテーマにより各曲の性格を、
8つのたとえに相当するような感じに作曲されたものらしく、
最後の(ち)の演奏の順番について演奏者に自由にまかされているようで、
ざまざまな演奏法がありうるわけだが、
ピアノで演奏されさまざまな趣向を凝らしたこの作品は、
とても独創的であり、刺激的である。
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伊福部昭の土俗的三連画を聴く

2013-10-24 06:07:22 | 古典~現代音楽日本編
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1914年生まれの伊福部昭の作品。
1937年に作曲された土俗的三連画である。
彼の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDは山岡重信指揮、読売日本交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章「同郷の女達」は、弦楽器の荒々しいリズムに乗り、
木管楽器が民謡風の旋律を奏でて始まる。
荒々しいリズムはストラヴィンスキーを思わせるが、
その上で日本らしい旋律が自由自在に奏でられていく。
まさに伊福部昭らしい音楽である。
第二楽章「ティンベ」は、金管楽器によるおだやかな旋律で始まる。
旋律は日本らしい叙情性を感じさせ、
その旋律をさまざまな楽器が受け継いでいく。
第三楽章「パッカイ」は、ヴァイオリン独奏で始まり、
それにファゴットが絡んで、軽快に展開していく。
いきいきとした日本的な旋律がさまざまな楽器に受け継がれていき、
リズミックな部分、ストラヴィンスキーのような新古典派的な響き、
オスティナート風に旋律が繰り返されるところは伊福部昭らしい。
最後は曲がまだ続いていくような感じの中、突然終わる。
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平尾喜四男の日本詩曲「砧」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2013-10-23 05:52:23 | 古典~現代音楽日本編
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは1907年生まれの平尾喜四男の作品。
1938年に作曲された日本詩曲「砧」である。
彼は慶応大学医学部から文学部独文科に転じ、
卒業後の翌年フランスに渡り、パリのスコラ・カントルムに入り、
その後エコール・セザール・フランスに入り、作曲とフルートを学んだ。
帰国後は、作曲者として活躍し、作品がコンクールに入賞するなどし、
戦後は国立音楽大学の教授を務めた。
今回聴いたCDは山岡重信指揮、読売日本交響楽団の演奏によるもの。
低弦が繰り返すオスティナート風の音型で始まり、
木管楽器や金管楽器がそれにからんでいく。
やがて、トランペットが主題を奏でて、
他の楽器がもう一つの主題を引き継ぎながら進行していく。
謡曲をもとにしているらしくとても日本的な旋律である。
それから金管楽器中心に荒々しい感じの部分になり、
それが終わると木管楽器が主題を奏で、
弦楽器と木管楽器による幻想的な音楽になっていき、
フルートやオーボエが旋律を奏でて美しい。
再びもう一つの主題をさまざまな楽器で奏でたあと、
曲は金管楽器と打楽器により行進曲風になり、
盛り上がりをみせて、金管楽器が主題を繰り返し、
いったん、おだやかになったあと、トランペット独奏が入り、
弦楽器と金管楽器でいったん盛り上ったあと、最後おだやかに終わる。
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尾高尚忠の日本組曲作品6を聴きながら、片倉町から横浜まで歩く

2013-10-22 06:15:14 | 古典~現代音楽日本編
昨日は片倉町から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは1911年生まれの尾高尚忠の作品。
1936年に作曲され1938年にオーケストレーション化された日本組曲作品6である。
彼は成城高等学校を半年で中退後1931年ウィーンに渡り、
ピアノをベルタ・ヤーン=ベアー、
音楽理論をリヒャルト・シュテールに師事したようだ。
その後いったん帰国し、再び1934年にウィーンに渡り、
作曲をヨーゼフ・マルクスに、
指揮をワインガルトナー(ヴァインガルトナー)に師事したようだ。
帰国後は主に指揮者として活動した。
今回聴いたCDは山岡重信指揮、読売日本交響楽団の演奏によるもの。
第1曲「朝に」は、朝らしい幻想的な雰囲気で始まり、
日本的な旋律がゆったりと奏でられていく。
サウンドとしては印象派的な部分もみられ、
冒頭の幻想的な雰囲気が繰り返されて最後おだやかに終わる。
第2曲「遊ぶ子供」は、軽快で明るい旋律で始まり、
金管楽器も加わりいったん盛り上ったあと、
おだやかな感じの部分となるが、再び最初の軽快な旋律が現れる。
流れるような旋律に、金管楽器も加わり盛り上ったところで終わる。
第3曲「子守歌」は、木管楽器を中心に奏でられる旋律で始まる。
「江戸子守歌」を部分的に感じさせる旋律である。
弦楽器と木管楽器のやりとりが続いたあと、
冒頭の旋律が再び現れて、最後静かに終わる。
第4曲「祭り」は、打楽器の叩くリズムにあわせ、
祭りらしい華やかさが、金管楽器によって表される。
徐々に盛り上げていき、最後力強く終わる。
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