温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

伊東市富戸 藤よし伊豆店 その1(新相模の湯)

2021年01月07日 | 静岡県
遅ればせながら明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
さて新年一発目の記事は、伊豆の温泉を取り上げます。実際に今年のお正月休みに御屠蘇気分で出かけた温泉です。


伊豆半島の東部を縦断する国道135号を南下して伊東の市街地を通り抜け、大室山を過ぎた辺りで左に逸れ、何度か角を曲がりながら傾斜地の細い道を進んでゆくと、今回の目的地である「藤よし 伊豆店」に到着しました。路地を跨いで立つ大きな門が印象的。車はこの門の手前に停めます。


海に向かって下っている見晴らしの良い傾斜地に敷地が広がっており、その敷地内にはいくつもの建物が散らばっています。まずは歩いて受付がある「大島」という棟へ。

今回訪ねた「藤よし 伊豆店」は、横浜の泉区に本店を構える割烹料理店であり、伊東市富戸にあるこちらの施設はその支店に当たるのですが、伊豆では割烹料理屋というより温泉割烹旅館という形で営業しています。1日4組限定で宿泊客を受け入れているのですが、日中は日帰り入浴利用も可能であり、しかも事前予約をすれば伊豆の海の幸もいただけるので、今回は日帰り入浴の温泉と魚介のランチの両方を楽しむことにしました。

事前に予約をしていたので、帳場での手続きは至ってスムーズ。日帰り入浴客用の台帳に名前などを記入し、タオル類や浴衣などを受け取って、お宿の方の説明を聞きます。
敷地内には複数のお風呂が点在しており、どれも貸切で利用します。一部は有料貸切ですが、それ以外は空いていれば好きなところを使えます。
そこで、まずは敷地内で最も高い位置に建てられている「新相模の湯」へ向かうことにしました。


急な坂(もしくは階段)を上がった先に、いかにも見晴らしが良さそうなロケーションの建物が目に入ってきました。これが「新相模の湯」です。


上述のように、こちらの施設ではどのお風呂でも貸切で使用します。各浴室の入口には上画像の札がさげられていますので、利用前に裏返して「貸切中」にしてから入室します。


内部は実質的に露天風呂状態。特に脱衣室のような空間は無い代わり、ベンチがいくつか置かれていますので、そこに荷物や衣類を置きながら、浴槽を目の前にしたオープンエアな環境で着替えます。


こちらのお風呂では恵比寿様と大黒様がお出迎え。冒頭で申し上げたように私はお正月休みに伺ったので、新年早々縁起が良い神様と出会えて幸せです。


手前側のちょっと奥まった場所には洗い場が設けられています。この洗い場にはシャワーの他、お湯が張られた甕も置かれており、どちらか好みの方で掛け湯することができます。なお甕のお湯、シャワーのお湯、両方とも温泉です。


湯船は大変大きく、5~6人が同時に入っても余裕の広さかと思います。なお、訪問時の湯面には保温用のマットが浮かべられていました。後述しますが、浴槽が大きい分、外気に触れる表面積も大きく、それゆえ冬季はお湯が冷めやすいんですね。源泉から汲み上げたお湯を加温することなく供給しているため、湯加減を保つためにはマットを被せるほかないようです。それでも私が入った時には若干ぬるめでした。
また、上画像では見切れてしまっていますが、浴槽の脇に大きな壺があり、加水された温泉は張られていて、おそらく掛け湯するためのものかと思われるのですが、私が訪ねた時には加水の量が多く、ほとんど真水同然の状態でした。でもお湯の配管口に白い析出が付着していますので、温泉マニアならば「これは温泉だ」とわかるはず。


最も高い場所にあるお風呂ですから、眺望は抜群。お風呂の名前の通り、湯船に浸かりながら相模灘の大海原を一望できます。パノラマを楽しみながら入る温泉は格別ですね。また先ほど述べたように若干ぬるめの湯加減でしたが、むしろそのお蔭で長湯が可能となり、湯あみしながらのんびりと景色を楽しむことができました。


お風呂からの眺望を、もう少し綺麗に撮ってみました。この日は快晴ながら遠方の視界はいまいち霞んでいましたが、それでも左右に長い伊豆大島はもちろん、利島の姿も確認することができました。

さて、お湯と景色を堪能した後は、腹拵えと参りましょう。
一旦着替えて、受付と食堂のお座敷がある棟「大島」へと戻ります。

次回記事へ続く

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コメント (3)
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