早いもので2016年も明日でおしまい。本年最後の当記事では、毎年末の恒例となっている今年巡った温泉のベスト10を決めて、一年を締め括らさせていただきます。何を以て十傑としているか、その判断基準は極めて曖昧なのですが、強いて言うなら、備忘録で確認しなくても今年入ったことをはっきりと回顧できるほど強く印象に残っている温泉ということになるでしょうか。なお、訪れた温泉に序列をつけることなんて、とてもじゃないけどおこがましく畏れ多いことですので、昨年同様、ランキングという形式はとらず、北から南へ緯度順に並べてまいります。
今年は東北・九州・海外という3エリアに分かれる傾向にあり、しかも東北は再訪問が多い一年でした。一方、このブログに関しては、相変わらず記事の渋滞が解消されておらず、訪問のペースに記事の更新が追いついていないため、今回取り上げた10湯のうち半分はまだ掲載できておりません。十傑を選ぶつもりが、来年の予告編になっている有り様です。また訪問時期から半年以上遅れて記事をアップしているため、掲載済みの温泉も、その殆どが下半期に掲載したものとなっています。しばらくはこの傾向が続くため、来年もブログに求められる記事の情報鮮度は劣ったままですが、あしからずお許しください。
●青森県板柳 あすなろ温泉の家族風呂(宿泊)
(来年掲載予定)
拙ブログでも何度か取り上げているアブラ臭マニアの聖地「あすなろ温泉」。今年は家族風呂の部屋に泊まってみました。大浴場はもちろん、家族風呂も再訪問なのですが、宿泊は今回が初めてです。宿の婆ちゃんは、温泉風呂付きの部屋を指定する客はマニアだと心得ているらしく、私が予約の電話を入れたところ「王林で良いよね」とこちらの意図を汲んで話を進めてくれました。そうです、私は「王林」という部屋に泊まりたかったんです。アブラ臭に包まれながら極楽気分の一夜を過ごしました。
●岩手県 須川高原温泉
(来年掲載予定)
栗駒山の山腹にある超有名な温泉。拙ブログではまだ取り上げておりませんが、私個人としては立ち寄りでこれまで何度か訪れており、今年は初めて宿泊利用することにしました。有名無名を問わず、良いものは良いですね。夜の大日湯で、星空を仰ぎ見ながらの湯浴みは最高だったなぁ。
自炊棟の浴室「霊泉の湯」は熱くて透明度が高く、外気との接触や温度低下などによって白濁している露天風呂「大日湯」や大浴場のお湯とは違って、シャキッとした浴感がたまらなく気持ち良く感じられました。
●静岡県 石部温泉 いでゆ荘
(10月31日掲載)
なぜここを今年の十傑に選んだのか、その具体的な根拠を挙げよと言われても、何と申し上げたら良いのか困るのですが、とにかく私のフィーリングにピタッと合ったんです。強いて言うなら、伊豆の片隅で澄んだ良心と出逢えた喜びと申しましょうか。東京圏で暮らす温泉ファンはどうしても箱根や伊豆を敬遠してしまいがちですが、探せばまだまだ良い温泉があるということを改めて実感させられた一湯でした。こちらは一時期休業していたものの、復活して営業を再開させた経緯もありますので、応援の意味も込めて十傑に選出させていただきました。
●新潟長野県境 姫川温泉 ホテル國富翠泉閣
(9月17日掲載)
施設の規模とお湯の良さは反比例するという法則は、温泉巡りをしている者にとっての常識ですが、こちらはその常識を見事に覆してくれる素晴らしい温泉でした。広くて立派な館内にお邪魔すると、立ち寄り入浴にもかかわらず丁寧に接客してくださいました。
チャペルを思わせる浴場では、温泉がふんだんにかけ流されていました。一方、北アルプスを臨む露天岩風呂も実に爽快。山懐に抱かれながらの湯浴みは最高でした。親類や友人知人に勧めたくなるお宿です。
●某所の超有名野湯
(11月28日掲載)
九州にある超有名野湯。このブログをご覧になっているマニアな方ならおそらく皆さんご存知かと思います。
天候に恵まれ、最高の野湯日和でした。
●鹿児島県霧島市 旅行人山荘
(12月4日・5日・7日・8日掲載)
自分のちょっとした記念日に宿泊した霧島エリアの有名旅館。山裾を見下ろす露天風呂からは、錦江湾越しの桜島を一望することができ、その壮大な景色には心を奪われました。
貸切露天風呂も秀逸。この時は一番人気の「赤松の湯」とCM撮影で使われたことのある「もみじの湯」に入ることができました。
●台湾・桃園市 嘎拉賀(新興)温泉
(3月25日・27日掲載)
台湾の山間部にある秘湯。滝がまるごと温泉という実にワイルドでダイナミックな野湯です。滝に打たれるもよし、滝壺で湯浴みするもよし、そして…
滝のみならず付近の岩盤からも温泉が自噴しており、あちこちに湯だまりができていますので、そこに入ってもよし。台湾の自然の素晴らしさを改めて実感しました。
●インドネシア(ジャワ島) ティルタサニタ温泉群
(来年1月末か2月上旬に掲載予定)
環太平洋火山帯に含まれるインドネシアは火山が多く、それゆえ温泉の宝庫でもあります。
首都ジャカルタの南部にはボゴールという都市がありますが、その郊外のティルタサニタには面白い温泉が点在しています。上画像のような眺めの良い温泉露天風呂(有料施設)があったり…
その露天風呂からちょっと歩いた田んぼの中に、俄然として現れるテーブル上の石灰華ドームがあったり…。しかもその石灰華丘の上には温泉が自噴しており、ちょうど人が入れるサイズの穴が開いていて、そこで入浴することができるんですよ。素晴らしい野湯でした。
●インドネシア(ジャワ島) レンガニス温泉
(来年掲載予定)
1955年にアジアアフリカ会議が開催されたことで知られるバンドゥンの南部には火山が連なっており、そんな火山の麓に位置する地熱地帯のひとつがレンガニスです。日本では地熱が露出しているところを地獄と呼びますので、日本風に命名するならレンガニス地獄となるでしょうか。ここは温泉が豊富で、あちこちから湯けむりと共に大量の温泉が湧出しています。そんな温泉を集めて打たせ湯にしたり、あるいはお湯を溜めて露天風呂にしたりと、温泉を存分に楽しめるようになっていました。ここは日本人の温泉ファンでも存分に楽しめるかと思います。
●インドネシア(バリ島) バニュウエダン温泉 ミンピリゾート・ムンジャガン
(来年掲載予定)
観光客の喧騒とは縁遠いバリ島西部にある自然豊かなリゾートホテル「ミンピリゾート・ムンジャガン」。こちらは自家源泉を有しており、利用客は温泉に入浴できます。宿泊客向けのパブリック温泉槽はマングローブが生い茂る入江のほとりに設けられており、静かな環境の中で麗しい景色を眺めながら、のんびりと湯浴みすることができました。また温泉槽の隣には普通のプールもありますから、温泉で体が火照ったら、プールで泳ぐのもよし。無色透明で綺麗に澄んだお湯からはほんのりとタマゴ臭が香り、アルカリ性泉らしい滑らかな浴感が得られます。ちょっと熱めの湯加減なので、日本人でも満足できるかと思います。
ちょっと高い料金設定になっているコテージタイプの部屋に泊まると、部屋に露天風呂が付帯していますので、滞在中はいつでも好きな時に自由なスタイルで湯浴みができるんですね。この時ばかりは奮発して、この露天風呂付きのお部屋に泊まりました。新婚旅行で泊まるような天蓋ベッドつきの部屋を一人旅で泊まるんですから、つくづく自分が奇特な性格であることを痛感します。でも自分だけの温泉なんですよ。しかもお湯は完全掛け流し。バリ島にはリゾート施設がたくさんありますが、掛け流しの温泉露天風呂が付いている部屋はごく一部に限られるのではないでしょうか。パブリック用温泉槽よりもはるかに硫黄感が強く、お湯の持ち味を存分に味わうことができました。
「ミンピリゾート・ムンジャガン」はダイビングやシュノーケリングでも有名。リゾートの船着場からボートで30分ほど沖合に進んだムンジャガン島のまわりには珊瑚礁は広がっており、私はシュノーケリングで魚達と戯れたのですが、まさに竜宮城にいるかのような夢のようなひと時を楽しませていただきました。もちろん泳いだ後は温泉でその疲れを癒します。これぞ極楽。
あぁ、また南の海に潜りたいなぁ…。年末の寒さを忘れるべく、常夏の海を思い出して現実逃避を試みたのですが、温泉ブログなのにシュノーケリングのネタで一年の最後を締めくくるという、実にまとまりのない内容となってしまいました。
改めて言うまでもありませんが、ここ数年の温泉界では休廃業が相次いでおり、今年も各地で名湯が過去帳入りしてしまいました。拙ブログで取り上げた、あるいは私が訪問した直後に幕を下ろした温泉も幾つかあり、そうした報と接する度、永遠の別れとわかっていてもそう簡単に割り切れない未練を重ねてきました。しばらくはこの傾向が止まらないどころか、むしろ増加に拍車がかかる気配すらありますが、新年はそうした悲しい報が少しでも減ることを祈っております。
おかげさまで拙ブログは今年も多くの方にご覧いただきました。いままで私は閲覧数というものを意識してこなかったのですが、ここ数年、湯巡りをしている時に「あ、ブログの方ですよね」と私のことを言い当ててくださる方が増えるようになり、少しづつながら皆さんにご覧いただいていることを実感しております。
このブログは、ただ単にオツムの弱い私が自分の湯巡りの備忘録として書き始めたのがそもそもの端緒であり、開設から数年経過した今でも、その姿勢は変わっておりません。やがて記事の数が蓄積されてゆくにつれ、何らかの機能や役割を持たせられたら良いなと色気を覚えたこともありますが、才覚の無い私にはそれを実行に移すことができないまま今日に至っており、「鶏鳴狗盗」という中国の故事が意味するところを信じて、道楽者の記録の数々が、いつか思いがけない形で何らかの役に立つかもしれないという見込みのない希望を抱きながら、日々の現実逃避を兼ねて、来年もブログの執筆に取り組んでまいります。
今年も不束な拙ブログにお付き合いくださり誠にありがとうございました。
皆様もよい年をお迎えください。
新年は1月2日より更新を再開します。
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今年は東北・九州・海外という3エリアに分かれる傾向にあり、しかも東北は再訪問が多い一年でした。一方、このブログに関しては、相変わらず記事の渋滞が解消されておらず、訪問のペースに記事の更新が追いついていないため、今回取り上げた10湯のうち半分はまだ掲載できておりません。十傑を選ぶつもりが、来年の予告編になっている有り様です。また訪問時期から半年以上遅れて記事をアップしているため、掲載済みの温泉も、その殆どが下半期に掲載したものとなっています。しばらくはこの傾向が続くため、来年もブログに求められる記事の情報鮮度は劣ったままですが、あしからずお許しください。
●青森県板柳 あすなろ温泉の家族風呂(宿泊)
(来年掲載予定)
拙ブログでも何度か取り上げているアブラ臭マニアの聖地「あすなろ温泉」。今年は家族風呂の部屋に泊まってみました。大浴場はもちろん、家族風呂も再訪問なのですが、宿泊は今回が初めてです。宿の婆ちゃんは、温泉風呂付きの部屋を指定する客はマニアだと心得ているらしく、私が予約の電話を入れたところ「王林で良いよね」とこちらの意図を汲んで話を進めてくれました。そうです、私は「王林」という部屋に泊まりたかったんです。アブラ臭に包まれながら極楽気分の一夜を過ごしました。
●岩手県 須川高原温泉
(来年掲載予定)
栗駒山の山腹にある超有名な温泉。拙ブログではまだ取り上げておりませんが、私個人としては立ち寄りでこれまで何度か訪れており、今年は初めて宿泊利用することにしました。有名無名を問わず、良いものは良いですね。夜の大日湯で、星空を仰ぎ見ながらの湯浴みは最高だったなぁ。
自炊棟の浴室「霊泉の湯」は熱くて透明度が高く、外気との接触や温度低下などによって白濁している露天風呂「大日湯」や大浴場のお湯とは違って、シャキッとした浴感がたまらなく気持ち良く感じられました。
●静岡県 石部温泉 いでゆ荘
(10月31日掲載)
なぜここを今年の十傑に選んだのか、その具体的な根拠を挙げよと言われても、何と申し上げたら良いのか困るのですが、とにかく私のフィーリングにピタッと合ったんです。強いて言うなら、伊豆の片隅で澄んだ良心と出逢えた喜びと申しましょうか。東京圏で暮らす温泉ファンはどうしても箱根や伊豆を敬遠してしまいがちですが、探せばまだまだ良い温泉があるということを改めて実感させられた一湯でした。こちらは一時期休業していたものの、復活して営業を再開させた経緯もありますので、応援の意味も込めて十傑に選出させていただきました。
●新潟長野県境 姫川温泉 ホテル國富翠泉閣
(9月17日掲載)
施設の規模とお湯の良さは反比例するという法則は、温泉巡りをしている者にとっての常識ですが、こちらはその常識を見事に覆してくれる素晴らしい温泉でした。広くて立派な館内にお邪魔すると、立ち寄り入浴にもかかわらず丁寧に接客してくださいました。
チャペルを思わせる浴場では、温泉がふんだんにかけ流されていました。一方、北アルプスを臨む露天岩風呂も実に爽快。山懐に抱かれながらの湯浴みは最高でした。親類や友人知人に勧めたくなるお宿です。
●某所の超有名野湯
(11月28日掲載)
九州にある超有名野湯。このブログをご覧になっているマニアな方ならおそらく皆さんご存知かと思います。
天候に恵まれ、最高の野湯日和でした。
●鹿児島県霧島市 旅行人山荘
(12月4日・5日・7日・8日掲載)
自分のちょっとした記念日に宿泊した霧島エリアの有名旅館。山裾を見下ろす露天風呂からは、錦江湾越しの桜島を一望することができ、その壮大な景色には心を奪われました。
貸切露天風呂も秀逸。この時は一番人気の「赤松の湯」とCM撮影で使われたことのある「もみじの湯」に入ることができました。
●台湾・桃園市 嘎拉賀(新興)温泉
(3月25日・27日掲載)
台湾の山間部にある秘湯。滝がまるごと温泉という実にワイルドでダイナミックな野湯です。滝に打たれるもよし、滝壺で湯浴みするもよし、そして…
滝のみならず付近の岩盤からも温泉が自噴しており、あちこちに湯だまりができていますので、そこに入ってもよし。台湾の自然の素晴らしさを改めて実感しました。
●インドネシア(ジャワ島) ティルタサニタ温泉群
(来年1月末か2月上旬に掲載予定)
環太平洋火山帯に含まれるインドネシアは火山が多く、それゆえ温泉の宝庫でもあります。
首都ジャカルタの南部にはボゴールという都市がありますが、その郊外のティルタサニタには面白い温泉が点在しています。上画像のような眺めの良い温泉露天風呂(有料施設)があったり…
その露天風呂からちょっと歩いた田んぼの中に、俄然として現れるテーブル上の石灰華ドームがあったり…。しかもその石灰華丘の上には温泉が自噴しており、ちょうど人が入れるサイズの穴が開いていて、そこで入浴することができるんですよ。素晴らしい野湯でした。
●インドネシア(ジャワ島) レンガニス温泉
(来年掲載予定)
1955年にアジアアフリカ会議が開催されたことで知られるバンドゥンの南部には火山が連なっており、そんな火山の麓に位置する地熱地帯のひとつがレンガニスです。日本では地熱が露出しているところを地獄と呼びますので、日本風に命名するならレンガニス地獄となるでしょうか。ここは温泉が豊富で、あちこちから湯けむりと共に大量の温泉が湧出しています。そんな温泉を集めて打たせ湯にしたり、あるいはお湯を溜めて露天風呂にしたりと、温泉を存分に楽しめるようになっていました。ここは日本人の温泉ファンでも存分に楽しめるかと思います。
●インドネシア(バリ島) バニュウエダン温泉 ミンピリゾート・ムンジャガン
(来年掲載予定)
観光客の喧騒とは縁遠いバリ島西部にある自然豊かなリゾートホテル「ミンピリゾート・ムンジャガン」。こちらは自家源泉を有しており、利用客は温泉に入浴できます。宿泊客向けのパブリック温泉槽はマングローブが生い茂る入江のほとりに設けられており、静かな環境の中で麗しい景色を眺めながら、のんびりと湯浴みすることができました。また温泉槽の隣には普通のプールもありますから、温泉で体が火照ったら、プールで泳ぐのもよし。無色透明で綺麗に澄んだお湯からはほんのりとタマゴ臭が香り、アルカリ性泉らしい滑らかな浴感が得られます。ちょっと熱めの湯加減なので、日本人でも満足できるかと思います。
ちょっと高い料金設定になっているコテージタイプの部屋に泊まると、部屋に露天風呂が付帯していますので、滞在中はいつでも好きな時に自由なスタイルで湯浴みができるんですね。この時ばかりは奮発して、この露天風呂付きのお部屋に泊まりました。新婚旅行で泊まるような天蓋ベッドつきの部屋を一人旅で泊まるんですから、つくづく自分が奇特な性格であることを痛感します。でも自分だけの温泉なんですよ。しかもお湯は完全掛け流し。バリ島にはリゾート施設がたくさんありますが、掛け流しの温泉露天風呂が付いている部屋はごく一部に限られるのではないでしょうか。パブリック用温泉槽よりもはるかに硫黄感が強く、お湯の持ち味を存分に味わうことができました。
「ミンピリゾート・ムンジャガン」はダイビングやシュノーケリングでも有名。リゾートの船着場からボートで30分ほど沖合に進んだムンジャガン島のまわりには珊瑚礁は広がっており、私はシュノーケリングで魚達と戯れたのですが、まさに竜宮城にいるかのような夢のようなひと時を楽しませていただきました。もちろん泳いだ後は温泉でその疲れを癒します。これぞ極楽。
あぁ、また南の海に潜りたいなぁ…。年末の寒さを忘れるべく、常夏の海を思い出して現実逃避を試みたのですが、温泉ブログなのにシュノーケリングのネタで一年の最後を締めくくるという、実にまとまりのない内容となってしまいました。
改めて言うまでもありませんが、ここ数年の温泉界では休廃業が相次いでおり、今年も各地で名湯が過去帳入りしてしまいました。拙ブログで取り上げた、あるいは私が訪問した直後に幕を下ろした温泉も幾つかあり、そうした報と接する度、永遠の別れとわかっていてもそう簡単に割り切れない未練を重ねてきました。しばらくはこの傾向が止まらないどころか、むしろ増加に拍車がかかる気配すらありますが、新年はそうした悲しい報が少しでも減ることを祈っております。
おかげさまで拙ブログは今年も多くの方にご覧いただきました。いままで私は閲覧数というものを意識してこなかったのですが、ここ数年、湯巡りをしている時に「あ、ブログの方ですよね」と私のことを言い当ててくださる方が増えるようになり、少しづつながら皆さんにご覧いただいていることを実感しております。
このブログは、ただ単にオツムの弱い私が自分の湯巡りの備忘録として書き始めたのがそもそもの端緒であり、開設から数年経過した今でも、その姿勢は変わっておりません。やがて記事の数が蓄積されてゆくにつれ、何らかの機能や役割を持たせられたら良いなと色気を覚えたこともありますが、才覚の無い私にはそれを実行に移すことができないまま今日に至っており、「鶏鳴狗盗」という中国の故事が意味するところを信じて、道楽者の記録の数々が、いつか思いがけない形で何らかの役に立つかもしれないという見込みのない希望を抱きながら、日々の現実逃避を兼ねて、来年もブログの執筆に取り組んでまいります。
今年も不束な拙ブログにお付き合いくださり誠にありがとうございました。
皆様もよい年をお迎えください。
新年は1月2日より更新を再開します。
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