前回記事の続編です。
さて続いては拙ブログのメインコンテンツであるお風呂について取り上げます。
内湯と露天風呂がありますが、まずは内湯から利用することにします。
傾斜地に沿って建てられているこちらのお宿は、館内設備の利用に際して上下方向の移動が多くなります。内湯は地下1階にありますので、客室があるフロアからエレベータで移動します。なお手前が男湯で奥が女湯。宿泊中に男女の暖簾替えはありませんでした。
脱衣所は飾り気が少なく、一部の照明カバーや壁紙に損傷が見られるものの、まずまずの広さがあって清掃も行き届いており、ロッカーやドライヤーの備え付けもあるので問題なく使用できます。
真冬の寒い日に利用しましたので、浴場内には湯気が立ち込めており、しかも昼間でも薄暗くて独特な雰囲気でした。浴室の右側に浴槽が2つ並び、左側には洗い場が配置され、シャワー付きカランが7つ並んでいます。
2つある浴槽のうち、手前側の小さな方にはご当地の塩の湯源泉が注がれています。いかにも塩原温泉らしい塩化土類泉の濁り湯ですが、塩原の他の温泉より濁り方が濃く、また塩味もはっきり表れているように感じられました。「うん、俺、いま塩原で湯あみしてるぞ」と当地を実感できるお湯です。
奥の大きな浴槽には単純泉の明賀屋源泉で満たされています。異なる2種類の温泉に入れるのは嬉しいですね。塩の湯源泉のような赤っぽい濁りは無く、無色透明のお湯でありながら、浴槽内はマンガンの影響で黒く染まっており、浴槽のお湯も幾分薄墨色を帯びているように見えます。またオーバーフローが流れる洗い場の床は温泉成分の付着により凸凹しています。この明賀屋源泉はその名の通り自家源泉であり、毎分135リットルが自然湧出しているんだそうです。湯口のお湯からは薄いアブラ臭が嗅ぎ取れるほか、口に含むとほろ苦みがあり、また炭酸味もはっきりしていて(遊離CO2が比較的多い)、単純泉という泉質名でありながら重曹泉的な性質を有しています。単純泉という名称に異議を唱えたくなるほど個性的なお湯です。
さて、次回記事ではお宿ご自慢の露天風呂へと参りましょう。
次回記事につづく。
さて続いては拙ブログのメインコンテンツであるお風呂について取り上げます。
内湯と露天風呂がありますが、まずは内湯から利用することにします。
傾斜地に沿って建てられているこちらのお宿は、館内設備の利用に際して上下方向の移動が多くなります。内湯は地下1階にありますので、客室があるフロアからエレベータで移動します。なお手前が男湯で奥が女湯。宿泊中に男女の暖簾替えはありませんでした。
脱衣所は飾り気が少なく、一部の照明カバーや壁紙に損傷が見られるものの、まずまずの広さがあって清掃も行き届いており、ロッカーやドライヤーの備え付けもあるので問題なく使用できます。
真冬の寒い日に利用しましたので、浴場内には湯気が立ち込めており、しかも昼間でも薄暗くて独特な雰囲気でした。浴室の右側に浴槽が2つ並び、左側には洗い場が配置され、シャワー付きカランが7つ並んでいます。
2つある浴槽のうち、手前側の小さな方にはご当地の塩の湯源泉が注がれています。いかにも塩原温泉らしい塩化土類泉の濁り湯ですが、塩原の他の温泉より濁り方が濃く、また塩味もはっきり表れているように感じられました。「うん、俺、いま塩原で湯あみしてるぞ」と当地を実感できるお湯です。
奥の大きな浴槽には単純泉の明賀屋源泉で満たされています。異なる2種類の温泉に入れるのは嬉しいですね。塩の湯源泉のような赤っぽい濁りは無く、無色透明のお湯でありながら、浴槽内はマンガンの影響で黒く染まっており、浴槽のお湯も幾分薄墨色を帯びているように見えます。またオーバーフローが流れる洗い場の床は温泉成分の付着により凸凹しています。この明賀屋源泉はその名の通り自家源泉であり、毎分135リットルが自然湧出しているんだそうです。湯口のお湯からは薄いアブラ臭が嗅ぎ取れるほか、口に含むとほろ苦みがあり、また炭酸味もはっきりしていて(遊離CO2が比較的多い)、単純泉という泉質名でありながら重曹泉的な性質を有しています。単純泉という名称に異議を唱えたくなるほど個性的なお湯です。
さて、次回記事ではお宿ご自慢の露天風呂へと参りましょう。
次回記事につづく。