(2020年1月訪問)
群馬県の尻焼温泉といえば、川そのものが天然の露天風呂になっていることで有名ですが、川の露天風呂以外にも良いお風呂がいくつもあります。
今回は川に架かる橋のたもとに位置する「ホテル光山荘」を訪ね、日帰り入浴しました。
ちなみに、川を堰き止めた露天風呂から100メートルほど下った当宿付近の河原からも湯気が上がっています。温泉資源が豊富なんですね。
帳場で日帰り入浴をお願いすると、笑顔で快く受け入れてくださいました。湯あみする前から心がホッコリします。お風呂は途中で階段を登り降りしながら廊下を進んでいった先にあり、最後の階段を下りて右側が女湯と食堂、左が家族湯と男湯というように分かれていました。脱衣室はシンプルな構造ながら綺麗に維持されていました。
浴室からは少々の年季が感じられますが、川に面して横長に広がる窓から陽光が射し込むので、室内はとても明るく、また綺麗にしっかりとメンテナンスされているので、快適に利用することができました。冬なのに湯気籠りが少ないのも嬉しいところです。
洗い場に設けられている水栓はシャワー付きのものが計4か所。なお床には緑色凝灰岩が敷き詰められており、足裏から伝わる感触も良好です。
浴槽は目測で2.5m×6mはあるでしょうか。なかなか大きな湯船ですね。思いっきり足を延ばしてゆっくり寛げそうです。
浴槽の手前側には太い木材が使われ、見た目にはもちろん感触面でも優しいぬくもりが伝わってきます。そしてこの木の縁の上を、惜しげもなく大量のお湯がオーバーフローしていきます。言わずもがなのかけ流しですね。
析出が付着している木の湯口から滔々と温泉が落とされていました。こちらのお湯は自家源泉で、綺麗に澄んだ無色透明。仄かながらしっかりとしたタマゴ味が感じられます(なおタマゴ臭はごく僅かでした)。またはっきりとした石膏味も確認できました。湯中では硫酸塩泉らしいキシキシと引っ掛かる浴感が得られるとともに、トロミ、そして肌の皴に入り込んでいくかのようなシットリ感も伝わってきました。ちょっと熱いかもしれませんが、そのピリッとする熱さと、お湯そのものが持つ気持ち良い浴感が相まって、心身がシャキッとし、いつまでも浸かり続けていたくなるような大変良いお湯でした。
お風呂上り、たまたま隣の家族風呂が空いていたので、ちょっと拝見させていただきました。
一般的な家族風呂よりはるかに大きく立派な造りですね。これなら家族みんながノビノビ楽しく湯あみできるでしょう。
光山荘源泉
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 54.6℃ pH7.8 100L/min(自然湧出) 溶存物質1.42g/kg 成分総計1.43g/kg
Na+:180mg(37.76mval%), Ca++:253mg(60.89mval%),
Cl-:212mg(29.33mval%), SO4--:671mg(68.47mval%), HCO3-:23.5mg,
H2SiO3:58.8mg, HBO2:13.3mg,
(平成22年6月8日)
群馬県吾妻郡中之条町大字入山696-67
0279-95-5126
ホームページ
日帰り入浴時間不明
500円
ボディーソープ類・ドライヤーあり
私の好み:★★+0.5